まったりハワースから、のんびりチェスターへ~イギリスにも回転ずしってあるんだね

部屋割りの都合でダブルベッドで一緒に寝たため、寝相の悪い姪っ子の裏拳により何度か起こされる夜をやり過ごし、無事に目を覚ますと、ベッドのはしっこで棒みたいにまっすぐになってました。

姪っ子は真ん中で大の字。ワンパクでもいい、たくましく育っておくれ・・・

昨夜は10時ごろには眠ったので、しっかりHPが回復している感じ。

寝ぼすけの姪っ子に声をかけて朝食をとるためレストランへ下りていきました。

朝食は前回もご紹介したこれ。

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この黒いのなんだべさー、とボソボソ話していたら、お隣に座っていたイギリス人ご夫婦に「ブラックプティングていうんだよ」と教えていただいたり、たまたま近くにいた日本人ご夫婦にヒースの散策について説明したりと、和やかな時を過ごしました。

そういえば、トーストに塗るものを選んでいる時に、悪名高きマーマイトを発見したので試してみました!

ご存知ない方に、簡単にマーマイトの説明を。

ビールの酒粕を主原料としたペースト状の食物で、主にイギリスおよびニュージーランドで生産されています。イギリスのものは濃い茶色をしており、粘り気のある半液状で塩味が強く、独特の臭気を持つ、とされています。

かなりパンチの効いた味と香りのため外国人には受け入れづらいと言われていて、実際に日本やアメリカでは悪評が高く普及していないそうです。

確かにあまり売ってるのを見かけないですよねー。

しかし私は事前にイギリス在住の、うめだまりこさんの本「渡英2年うめだまのイギリス自由帳」にて、美味しいマーマイトの食べ方を予習済みなのですよ・・・

渡英2年うめだまのイギリス自由帳 | うめだ まりこ |本 | 通販 | Amazon

こちらの本はフルカラーのコミック形式で描かれており、日本のゲーム会社を退職してイギリスで就職した作者の英国暮らしがつづられています。

読んで楽しいだけでなく、旅行にも役立つ情報があり、今回の旅行の前に熟読しました。

で、マーマイトに戻りますと、トーストにバターを塗ってから、うすーく延ばすように塗るとマジうまなのです!

マーマイトは味噌としょう油の中間のような味わいなので、しょう油バターというか、味噌バターというか、コクのある塩気がまろやかなバターと非常にマッチするんですなー。

塗り過ぎないのがポイントです。

本場ではスープに溶かしたりもするそうですが、みそ汁と考えると納得。

思い出すと食べたくなってきた・・・アマゾンでも買えるみたいなので、興味のある方はトライしてみてください。

私はさっそく取り寄せます!すっごく好きな味だったんです、ビタミン豊富で栄養価も高いらしいし。ただ好き嫌いはありますので、自己責任でよろしく。

http://amzn.to/2wVdtRS

朝食後、チェックアウトしてレセプションの方にタクシーを呼んでもらい、キースリーバスステーションへ。

今回も運転手さんはターバンを巻いた男性でした。とても無口な方だったけど、すごくスムーズな運転でベテラン感がありました。

料金は6ユーロ。ホテルからキースリーの鉄道駅よりもバスステーションまでの方が少し近かったかもしれません。

調べたところ、鉄道駅とバスステーションの間は徒歩10分くらいみたいです。

バス停はショッピングモールの中にあり、プラットホームがAからPまである大きなところでした。

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待合所に売店があって軽食が買えるのと、無料のトイレがあるのがありがたい!

トイレは有料の所が多いので、これは貴重です。

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待合室のようすです。広くてきれい、田舎のせいかのんびりした雰囲気でした。

少し定刻を遅れて出発するも、やはり早めに乗り換え地点の街Leeds(リーズ)に到着。

遅れて出発⇒その分飛ばすから早めに到着、はもはやイギリスのバスの仕様ね・・・

リーズはブリテン島の真ん中あたりにある大きな街で、映画『ロード・・オブ・ザ・リング』の原作『指輪物語』を著したJ.R.R.トールキンが教鞭をとっていたという、英国で有数の規模を誇るリーズ大学があります。

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amzn.toバスの車窓から眺めるかぎりでは、やはり学生さんが多くて賑やかだなと感じました。あとはいろんな場所にグラフティの落書きがあったり、ちょっと治安が悪そうな一角があったりと、一気に都会に来たという印象です。

下りたバス停はナショナルエクスプレスの専用ステーションでした。

乗り継ぎ便を待っている間、大きな荷物を抱えて1人でいる中国人女性に話しかけられました。中国の方は基本団体で旅行するので、年配の女性が1人でいたということは仲間とはぐれたのかもしれません。

心細くなっていたところ、同じ東洋人を見かけて嬉しくなったのでしょう。ニコニコしながら近づいてきました。

がっつり中国語だったため、唯一知ってる中国語で「对不起 我是日本人(ごめんなさい、わたし日本人なんです)」と答えました。

「はぐれたんですか?英語を話しますか?」と英語で聞いてみましたが、ちょっと困った笑顔で首を振るご婦人。

うーん・・・どうしよう、とお互い考えている空気が流れ、また明るい笑顔に戻ったご婦人は、手を振って去って行きました。

もっと出来ることがなかったかな、と時々思い出します。時間はあったんだし、言葉が分からなくても一緒に探してあげることは出来たのでは?

旅行中、いろんな所でいろんな人に助けてもらったのに、自分はそう出来なかった後悔があるんですよね。なので、日本に帰ってから海外からの旅行者に道などを尋ねられた時には、全力で応えるようになりました。

イギリスから帰ってきて1年の間に2回だけ経験しましたが、すっごく晴れ晴れとした気分になれます。「情けは人のためならず」とは、昔の人はいいことを言ったもんですなー。

さて、リーズからチェスターまで、またナショナルエクスプレスで移動。だんだん空が晴れていって気持ちよかったです。

チェスターは城壁に囲まれた街で、特徴的な黒い木組みが可愛らしいです。

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チェスターのバスステーションからホテルまでは歩いて10分くらい。

宿泊したのは、Bridge Street Townhouse

こじんまりしたレンガ造りの建物で、高さはありませんが敷地が広く奥行きがあり、何棟も客室があります。

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お値段はトリプルルーム1泊115ポンド(約16000円)ですから、まあまあリーズナブル。必要最低限のアメニティはそろっており、バス&トイレが広いのもポイント高いです。パネルヒーターがあって洗濯物が乾かせるのもいい。

ちなみにレセプションのお兄さんが色男です。イケメンていうより、艶っぽさのある「色男」という表現がしっくりくるハンサムガイでございました・・・眼福。

Bridge Street Townhouse (イギリス チェスター) - Booking.com

食事は付いていないため、お馴染みのスーパーTESCOで調達しました。

とりあえず荷物を置いて散策へ。途中で見かけた回転寿司屋「yo!sushi」に入りました。その後あちこちで見かけたので、チェーン店のようです。

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最初はこの看板に惹きつけられました。

声に出して読みたい日本語「夏 可愛い 美味しい フレッシュ」

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そんなに食欲はそそられないけど、ポップなイラストもキャッチ―。

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こんな感じで寿司が回っております。

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巻きずしにサーモンを乗せて七味を振りかけたやつが美味しかった!ただ私は無類のサーモン好きなので、参考にならないかも。

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さすがに値段は日本の倍くらいしました・・・

日本茶があって、無料で飲めたのは嬉しかったです。久しぶりの緑茶でホッとしたー。

しょう油皿の「yo!」が可愛い。しばらく姪っ子との間でラッパー風に「yo!sushi」(yo!という時に動きをつける)と意味もなく店名を言うのが流行りました。

食後は引き続き散策。

大時計の下にある階段から城壁に上り、ぐるりと歩いてみました。

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昔ながらのお家あり、広い芝生のある公園あり、運河ありと、景色に変化があって飽きません。

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陽気なカップルに写真撮影を頼まれ、仕事で写真を撮ることもある身としては張り切りました。

画角を考え、2人と風景がバランスよく収まるようにと気合を入れた1枚に、2人とも「Beautiful!!」と喜んでくれました。善き哉。

かつて見張りの人が使っていたという詰所。寝泊まりするには狭そうだった。

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当時使われていたガス灯。後ろを歩いていたナイスミドルが、どうやって点灯していたか説明しているのを聞けてラッキーでした。

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移動の疲れもあり、夕方にはホテルに戻ってテレビを見つつのんびり過ごしました。

滞在中、よく見ていたのが公共放送のチャンネル4。若者やマイノリティ、知識層などを対象にした番組構成で知られているそうです。

All 4 | The on-demand channel from 4

ニュースもやれば、バラエティもあり、コメディドラマも映画もありとバリエーションに富んでおり、同じ番組をリピート放送してくれるため、次第に慣れて聞き取れるようになり内容も分かってきて、より楽しめました。

これを続けたら、リスリング能力が飛躍的に上がりそう・・・サイトから番組が見れるようなので、ちょっと頑張ってみようかしら。

と思ってサイトを探っていたら、めちゃくちゃ見たかった「Queer as Folk」が見れるじゃないですか!でも再生ボタンを押しても動画が始まらないんだけど・・・いろいろやってみたが無理でした・・・

さらなる調査の結果、イギリス国内でしか視聴できないと分かりました。無念でござる。

もう大人しくDVD買います。UKシリーズのコンプリートコレクション買っても送料込みで5000円切るしな。

amzn.to話を戻して、まったりチャンネル4を見ながら姪っ子と夜中まで語り合いました。

将来のこととか、けっこう踏み込んだ話もしたりして、これもまた旅の醍醐味。

明日はチェスターを観光して、もう1泊するから移動もないし、ようやく落ち着けた気がします。

3人での旅は半分が済んだというところ。まだまだこれからです。

次回はチェスターの王道観光です。

では。