ストーンヘンジのある街、ソールズベリでほっと一息
カーディフ3日目の朝。
6時半に目覚ましをかけ、やはり誰も来なかったので4人部屋を1人で使える解放感に浸りつつ、のんびりまったり準備をしていたら、気づくと8時15分。
列車の時間は8時半だから、慌てて駅へ向かったものの20分には着きました。
昨日、下見&チケット発行をしておいてよかった・・・
有名なストーンヘンジのある町、ソールズベリには10時31分着。
このブログをずっと読んでいただいている方はご記憶でしょうか?
ロンドン旅行記の1回目に掲載したグレートブリテン島の地図です。
カーディフからロンドンへ戻る途中にソールズベリは位置しています。
この日はホームステイする予定のロンドン郊外にあるお宅へ向かうため、行きしなにストーンヘンジを見学して、夕方くらいにロンドンに着くスケジュールを組みました。
おお、なんという知略。
ところが駅からストーンヘンジまでどうやって行けばいいのか、またも下調べしていませんでした。
1人になった途端に気が抜けて、行き当たりばったりの体たらく。
でも不思議と不安はありません。本来は、こういう旅がしたかったのかも。
なんとなく勘で歩いていたら、インフォメーションセンターの看板を見つけました。
そこなら何らかの情報を得られるはず、となかなかの距離を歩いてたどり着きました。
予想通り、インフォメーションセンターではストーンヘンジのツアーバスチケットを販売しており、往復バス代込みの入場チケットを28ポンド(約4100円)で購入しました。
いいお値段ですが、ストーンヘンジに加えてオールド・セーラムというかつて王宮や大聖堂のあった遺跡も併せて見学することができるものです。
この他にもソールズベリ大聖堂もセットになったプランや、バス代のみのプランもありましたが、受付のお姉さんのおすすめでこちらを選択。
下記のサイトで、事前に買っておくこともできますよ。
https://gosouthcoast.digitickets.co.uk/tickets?branches.branchID=799
日本の代理店を通すと割高になりますからねー。
今サイトを見たら、現地で購入する方がちょっと安かったですが、時期によるのかもしれません。
ソールズベリ駅からもバスに乗れますが、もう結構歩いてきたため戻るのも面倒くさく、お姉さんにバス停を教えてもらってそこから乗りました。
ちなみに、インフォメーションセンターで荷物を預けることはできません。
駅にもコインロッカーはなく、尋ねたところ、お金を払って荷物を預かってくれるレストランが駅の近くにあるとのこと。
今思えば駅からバスに乗れるんだから戻ればよかったんですけど、バスの時間が迫っているからと面倒くさがって、そのままバスに乗ったのは失敗でした。
だって、背負ってるバックパック、軽く見積もっても10キロ以上あったんですもの・・・
ストーンヘンジを見学している間、肩に食い込むったらありゃあしない。
おまけに荷物の重さに気を取られてチケットを落としてしまうし。それに気づいた時はすでに遅く、観光客の落としたゴミはすぐ片づけられるため、遺跡中を探しても、私のチケットは影も形もなかったのでした。
帰りのバスチケットも兼ねてたのに・・・
ストーンヘンジのスタッフに相談しましたが、「会社が違うから、どうにもできない」というお答え。
途方に暮れていたら、何人か集まってきた中のスタッフの1人が、「バスの運転手に聞いて、あなたを覚えていてくれたら乗せてくれるかも」と教えてくれました。
どうなったかというと・・・ご心配なく!
復路のバス運転手さんは、なんと往路と同じ方でした。
というのも、このバスはツアー会社が運行しているもので、同じコースをぐるぐる周遊しているらしいのです。
で、運良く同じ運転手さんにあたったというわけですね。
ちなみにこの運転手さんも、めちゃくちゃ飛ばします。漫画みたいにバスがバウンドして浮くかと思ったよ。
「I lost my ticket at the stonehenge site, so if you remember me...」
(ストーンヘンジ遺跡でチケットをなくしてしまったんです、もし私を覚えてたら・・・)
まで言ったところで、「覚えてるよ!乗りなよ!」と言ってくれました。
チケットを落とす間抜け、よくいるんでしょうな。
ストーンヘンジに行くにもかかわらず、重そうなバックパックを背負っている東洋人中年女性1人旅、という特徴のある客でよかった。
皆様も、万が一チケットを紛失してしまったら、あきらめずにチャレンジしてみてください。
さて、本題のストーンヘンジ。
遺跡まではぶっ飛ばして30分くらいで着きます。
バスを降りたところで、オーディオガイドを受け取るのを忘れずに。こちらも料金に含まれています。
「Japanese, please」
と言えば、日本語版を渡してくれるはずです。
勘のいい方ならお気づきでしょう。上記の文、「はず」と推測を書いているということは、私自身はその時に受け取っていないということを示しています。
なんでもらわなかったかというと、複数のバスが到着して、どっと人が降りてきたため、オーディオガイドを渡してくれる人を見逃したんですな・・・
あれ、なんか今回うかつが多いぞ?
おかげで、受付カウンターの人に説明してお借りするというひと手間を必要としました。
受付の方、困った顔してらしたし、もしかしたらバスを降りた時点でもらいそびれると、ツアー客でない人と同じように有料で借りないといけなかったのかもしれません。
面倒くさい客だったんだろうなー。
ともあれオーディオガイドも入手して、ようやくストーンヘンジ見学です。
ところが、ツアーバスが到着するビジターセンターからストーンヘンジまで、けっこうな距離があります。歩くこともできますが、遺跡の近くまで行ける無料のシャトルバスも出ています。
バスはけっこうな混雑ぶりで、待つのもなんだかなーと思ったので、いいお天気だし、荷物は重いながらも歩くことにしました。
はじめは舗装された道を歩く。
ふと見ると牧草ロールがごろごろ転がっている。遠近感がおかしくなるような広大さ。
「いいサイレージはオレンジのにおい・・・」動物好きのバイブル的漫画『動物のお医者さん』のフレーズがふと脳裏をよぎる。
遺跡を保護するためらしく、周辺は開発されていない。ただただ野原。
途中から舗装道路を外れ、草原を歩いていく。
遠くを駆けていく子供。天国っぽい光景。
放し飼いの牛たち。
牛の安全&防疫的に大丈夫かな?と心配になるほど近い。
そして現れる。
番号札が立てられており、対応したオーディオガイドのボタンを押すと解説が流れてきます。
遺跡の中に入ることはできなくて、周りをぐるーっと回ります。
(この間にチケットを落としている)
見学順路はこんな感じで、賑わってました。
初めて実物を目前にして、感動というより「これがそうなのか・・・なんかわからんがすごいな・・・」とぽかんとしたというのが正直な気持ちです。
見られただけで満足したのもあり、荷物が重かったのもありで、ストーンヘンジ資料館みたいなのは見学しませんでした。
次回は行こうと思います。もうちょっと事前知識を蓄えてからね。各地に点在している小規模なストーンヘンジも気になるところだし、調べたらもっと面白いはず。
世界の七不思議とか大好きな、私よりストーンヘンジに来たがっていた兄のためにお土産をたんまり購入し、前述の通り無事に帰路に就いたのでした。
お土産屋さんでは、各言語がそろっているストーンヘンジガイドブックを販売しており、日本語版もあります。なぜか、街にあったインフォメーションセンターで買った方が少しだけ安かったです。(買い忘れて、後で慌てて購入して気づきました)
バス停からソールズベリ駅まで、戻りがてら撮った写真です。
レトロな雰囲気がありつつ、生活感もあるかわいらしい街でした。
のんびり滞在して街歩きも楽しそうです。
川の近くで育ったせいか、水の流れを見るとほっとします。
さりげない時計塔とか、シャレオツの極み。
街並みになじんでいる教会。
お気に入りの街角です。
ソールズベリの駅舎も可愛いぜ。
5時間ほどの滞在でしたが、次は1泊するのもいいなーと思うくらい魅力的な街でした。
予定通りの列車でロンドンへ戻り、ロンドン郊外のPatneyにあるステイ先へ。
詳しい場所は言えませんが、気後れするくらい豪華なお家でした・・・
なんでもヘンリー8世がお気に入りの貴族に下げ渡した邸宅跡地に造成されたマナーハウスを、住宅として使っているとのこと。
ゲートに門番が常駐しており、広大な敷地は庭師が整えているそうです。
お城のような建物ではなく、マンションのワンフロアを分譲している感じでした。それでも広いんだけど。
お隣さんはフットボールの選手が所有しており、ホストマザーの住んでいるお宅は特に格式の高い良い部屋らしく、ブラッド・ピットが譲ってほしいと言ってきたのを断ったことがあるそうです。
なんかもう別世界だ・・・
夕食を用意して待ってくださっていて、しかも翌日はPatneyの街を案内してくれました。
ステイ先に落ち着いて、旅はまたひと段落。
ホテル暮らしを終え、ホームステイで暮らすように旅をして、ゆったり過ごすはずが、この旅最大のピンチを迎えてしまうまであと2日!と引っぱりつつも、4月から新たに学生生活が始まり、しかも通学に片道2時間強かかるため、アラフォーの体力のピリオドの向こう側に行ってしまいそうで、更新は滞ってしまうかもしれません・・・
がんばってみます、できる範囲で!
では。