ヒースロー空港到着~ファーストミッション:オイスターカードをゲットせよ!

いよいよ始まるイギリス旅。

真夜中の羽田空港を飛び立って約4時間後、まずは香港国際空港に到着。国ごとの違いはあっても、空港の雰囲気はどこか似通っていて、ワクワクするけどホッとする。不思議な空間です。

驚いたのは空港内の移動手段です。飛行機を降りてすぐ、ターミナル間をバスで移動し、さらに出発ゲートまで電車で移動しました。しかし帰りの便ではどちらも使わず建物内を徒歩で移動したので、いまだに何が何だかわからない・・・

ただ、乗り物を使って移動しなければならない場合は、空港の職員さんやCAさんが誘導してくれますので、流れに乗って動きましょう。我々はトイレに寄っていて、あやうくバスに置いていかれるところでした。

CAさん曰く、到着便と連絡しているバスを逃すと、次のバスまでかなり待たなければならないそうなので、乗り継ぎの場合は特に注意が必要です。

あたふたとバス&電車で移動したものの、ヒースロー行きの出発は9時10分。4時間くらい待つことになります。

前回お伝えした通り、空調が効きすぎていてものすごく寒い!初の飛行機で興奮していた姪っ子も、日本時間で夜中の5時半ぐらいですから、眠いのもあってソファにぐったり横たわっています。母も疲れ果てている様子。いつも昼夜逆転の生活を送っている私だけが元気です。

なんだかデジャブ・・・フィンランド&ロシア旅行でも連れが病気でぐったりしてる横で私だけ元気だったわー。

しばらく休んで少し復活した2人を連れて、トランスファーゲートへ。パスポートとチケットをチェックし、簡単な荷物検査を受けて搭乗手続き完了です。まだ早朝すぎて開いてない店がほとんどですが、やっぱりゲートの中の方がお店も充電スポットもたくさんありました。

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天井構造の近未来感!かっけー!そして外はどしゃ降り!

ほぼ定刻通りに香港を出発、ロンドン・ヒースロー空港へと向かいます。飛行機には2~3時間の遅れは珍しくないですから、「定刻通り」は実にありがたいです。特に乗り継ぎがある時は、遅延のせいで置いていかれることなく無事に済むとホッとします。

本当に安心するのは到着した時ですけどね、なにぶん飛行機が苦手なもので・・・

機内で見た映画は、旅行の予習と銘打ってまずはイギリスがテーマの2本。

エンド・オブ・キングダム(原題:London Has Fallen)」

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 ⇒アメリカ大統領SPのマイク・バニング無双。イギリス首相の葬儀に出席するためにロンドンを訪れた大統領が、テロリストに狙われてどえらいことになります。前作の「エンド・オブ・ホワイトハウス(原題:Olympus Has Fallen)」

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よりアクションに特化してて、バニングの容赦ない殺戮ぶりに痺れるやら怖いやら。あの動機の犯人を、ここまで無残に殺してええんかいなと思うけど、そう思わせないために早めの段階で各国首脳陣をドカドカSATSUGAIしてるんだろうな。ロンドンが破壊されまくる映像には正直興奮しました。

「007 慰めの報酬(原題:007 Quantum of Solace)」

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⇒MI6のエージェントであるジェームス・ボンドが諜報活動したり爆発したりセックスしたりしてます。

ボンドを演じるダニエル・クレイグがものすごく好きなんです!ちょっと田舎くさい顔とか、映画の中で自分が拷問される場面を入れるのが好きなとことか、私服がダサいらしいとこも、ことごとくツボなんですよね。

今回のボンド・ガールのオリガ・キュリレンコが素晴らしく美しかったし、あまり世間的な評価は高くないようですが、独特の雰囲気があって楽しめました。単に砂漠のシーンが綺麗だったからかも(砂漠好き)。

見逃していた「マネーモンスター(原題:Money Monster)」

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ジョージ・クルーニーの魅力爆発という点では「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」に匹敵します。ウォール街の金持ち連中が善良な市民をだまくらかして儲けてるんだぜ、というアメリカらしい題材。

経済バラエティショーの司会を務めるクルーニー演じるリー・ゲイツが謎の男に番組ジャックされてしまい、さてどうなるという展開ですが、クルーニーのいけすかない奴感と、謎の男を演じるジャック・オコンネルの朴訥とした雰囲気の組み合わせがいいです。どうしたってジャックに感情移入して応援しちゃうもの。

単純にスカッとする結末にしないところが、さすがのジョディ・フォスター監督です。シビアなテーマだけどちゃんとユーモアもあって、監督として腕を上げてるなーと感心しました。役者として「タクシードライバー(原題:Taxi Driver)」に出た頃からキャリアを追ってるので感慨深い。現場の責任者がジュリア・ロバーツってところも現代アメリカって感じ。

見終わったあなたは、きっとカメラマン萌えになることでしょう・・・

ズートピア(原題:Zootopia)」

amzn.to⇒面白すぎた、すごすぎた。ここ最近のディズニー映画の進化には震えがくる。

キャラクターが可愛くて、ユーモラスで、ストーリーはものすごく綿密に練られているから、観客はなんのストレスもなく入り込めるし、ギャグも面白くて、それだけでも楽しいのに、今の世界情勢や排他的になりつつある社会状況について考えるきっかけにもなるという、完璧すぎて怖い作品です。とりあえずDVD買います。

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(原題:Misson Impossible Rogue Nation)」

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⇒これ、何回見てるんだろうというくらい見てます。オープニングからの、例のテーマソングが流れるアバンタイトルへの展開が好きすぎて!

スタントなしで体を張るアクションをこなすトム・クルーズの命知らずぶりは何度見てもアヌスが締まりますわ。あとベンジー・ダンを演じるサイモン・ペッグの大ファンなもので「ベンジー!オープンザドア!」の場面と「友達だろ!」の場面には毎回悶絶します。

さらに本来ならばヒロインであるはずのレベッカ・ファーガソン演じるイルサが、あまりにイーサン・ハントを鏡写ししたような心身ともに強く有能なエージェントというキャラクターであるために、ベンジーがヒロイン役を担っているのがまた萌えでした・・・

実はミッション:インポッシブルシリーズはずっと見てきているので、今回の、イーサンとゆかいな仲間たち=チームIMF感がこれまでで最も味わえるラスト辺りもテンション上がりました。未見の方はシリーズ3作目から見ると登場人物たちの抱える事情がスムーズに理解しやすいです。もちろん1作目から通して見るのがベストなのは言うまでもなし。

そういえば、イルサを苦しめるMI6のたいへん根性の悪いエージェントが出てくるので、ある意味イギリスの予習といえなくもない。

思いのほか映画の話が長くなってしまいましたが、なにせ13時間くらい乗っていましたから、それでもまだウトウトしたり、ご飯を食べたりする時間は充分にあるんですよね。

ちなみに不味そうすぎて衝撃を受けた機内食。茶色のチキンを煮た何か。タール?と思いました。

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食べると意外に大丈夫でした。ご飯の右サイドに添えられたキャベツは無味でした。

繰り返します、キャベツは無味でした。

キャセイパシフィックというアジア系の航空会社のため、CAさんたちはアジア系の方ばかりで、わりとはっきり発音してくれるので英語が分かりやすく、意思疎通がスムーズにできて快適に過ごせました。

しかし母はまったく聞き取りが出来ず、言いたい事も上手く英語で伝えられず、恐ろしくコミュニケーションが取れないのが旅をする上での不安要素となりました。そしてその予感は的中する・・・母と姪っ子を引率しての滞在中、ほとんど案内&通訳係でした。マジ疲れた。

CAさんたちは、こちらが申し訳なくなるほどホスピタリティにあふれ、ひんぱんに飲み物を持ってきてくれるし、疲れてずっと眠り続ける姪っ子を心配して「具合が悪いなら薬とか、毛布とか要りますか?」と聞いてくれるし、次もこの航空会社を使おう!と思いました。キャセイパシフィック、比較的リーズナブルだけどサービス良くてお勧めです。

さて、順調にヒースロー空港へと飛行機が進み、もうそろそろ着くかしらという頃、入国カードが配られました。

これはどこの航空会社でも配っているのか、今回が初イギリスだったのでわかりませんが、入国審査の時に提出するカードを事前にもらえます。

なんと私たち、せっかく記入した入国カードを機内に忘れてしまったのですが、ご心配なく、入国ゲートにも置いてありました。記入用の台もあって無問題。

以下に簡単な書き方をご説明します。

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(1)名字をローマ字で:YAMADA

(2)名前をローマ字で:TARO

(3)性別:男なら「M」に、女なら「F」にチェック

(4)生年月日:DD(日付)/MM(月)/YYYY(年を西暦で)

(5)生誕地:都市と国、Tokyo,Japanなど

(6)国籍:Japan

(7)職業:Student、Office Workerなど、母は年金生活者ですが、House Wife(主婦)と書いてました

(8)イギリスでの連絡先:ここはホテルの住所で大丈夫です。複数のホテルに泊まる場合は、最初に泊まるホテルでOK

(9)パスポート番号

(10)パスポートを発行した国:Japan

(11)イギリスでの滞在日数:7daysなど

(12)搭乗した場所:Haneda、Naritaなど

(13)到着便名:乗ってきた飛行機の便名、我々はCX5397でした

(14)サイン:パスポートと同じように署名して下さい

(15)空港係員が記入する欄なので、何も書かないで下さい

このカードとパスポートを持って、入国審査の列に並びます。イギリス国籍の人が並ぶ列、EU諸国の人が並ぶ列、それ以外の国の人が並ぶ列は違いますのでご注意を。

「それ以外の国」から来た人が並ぶ列が一番長いし、審査に時間もかかります。事前に仕入れた体験談では、3時間かかったという例もあったので怯えていましたが、姪っ子がお腹を壊してトイレに行っているのを待っているうちにピークが過ぎたのか、並ぶところからも含めて20分もかからなかったです。

世界一厳しいという噂があるヒースロー空港の入国審査も、滞在日数の違いを聞かれたくらいで、あっさり通過できました。

母と姪っ子が先に帰り、私がもう1週間長くいることの理由を「子供の学校が9月から始まるから、祖母と一緒に先に帰国して、私は1人になってロンドンでフリータイムをエンジョイするんだぜ」と説明したら、ふーんと頷いてパスポートに入国スタンプを押してくれました。

やはり子供と年寄りがいる女ばかり3人連れというのは、ものすごく無害そうに見えるのだと思います。姪っ子はよほど幼く見えるのか、行く先々でさまざまな親切を受けてましたしねー。本人はちょっと納得いってなかったみたいですけど、難しいさかりの14歳。厨二病ど真ん中。

とはいえ弱き者への心配りと寛大さは、良くも悪くもさすがジェントルマンの国と思いました。

空港から本日泊まるホテルの最寄駅であるキング・クロスへ行くには、急行のヒースロー・エクスプレス、普通列車のヒースロー・コネクト、地下鉄ピカデリー・ライン、ナショナル・エクスプレスのバス、だいたいこの4つが交通手段が使えます。

他にもホテルによっては送迎があったり、懐に余裕のある方はタクシーもあり。意外とイギリスのタクシーは高くなかったので(ロンドン中心部まで46~87ポンド≒6000~12000円弱)、同乗する人数や状況によっては選択肢に入れてもいいかもしれません。

到着するターミナルにより、乗り換えをする必要があります。

以下、現時点(2016年11月10日)での情報です。

ヒースロー空港の中心部に位置するターミナル2、3から利用できる

⇒ヒースロー・エクスプレス、ヒースロー・コネクト、地下鉄ピカデリー・ライン、ナショナル・エクスプレス

空港の南寄りに位置するターミナル4から利用できる

⇒乗り換えなしは地下鉄ピカデリー・ラインとヒースロー・コネクト。それ以外は一度シャトルで移動して乗り換えます。

空港の西寄りに位置するターミナル5から利用できる

⇒乗り換えなしは地下鉄ピカデリー・ラインとヒースロー・エクスプレス。それ以外は一度シャトルで移動して乗り換えます。

ざっくりした路線図(英語)。

http://www.heathrow.com/file_source/Heathrow/Static/GIF/Transport_and_Directions/LHR_Train_Map.gif

ヒースロー空港公式サイトの日本語ページです。

ロンドン・ヒースロー空港 (LHR) | Heathrow

ヒースロー空港の大まかマップ、ターミナルの位置関係が分かります(英語)。

http://maps.heathrow.com/index.php?zoom=9&lat=51.47100595429817&lng=-0.45405828899141465&overlaymap=0

私たちの降り立ったターミナル3からは、すべての交通手段が利用できますが、キング・クロスにダイレクトに行けるのは地下鉄だけでした。他の行き方では何らかの乗り換えを必要とするので、キング・クロスまでは地下鉄で小一時間ほどで着くし、まだ16時くらいで明るいし移動に危険もないだろうと判断して、もっとも楽な方法を選んだわけです。

しかも日本でのスイカにあたるICカードオイスターカードを使えば、時間帯と地域にもよりますが通常料金の半額になるという素晴らしい割引率。オイスターカードはどこで買えるんじゃー、と目を光らせつつ地下鉄乗り場へと向かいます。

日本からでも英国政府観光庁のオンラインショップでオイスターカードを購入することができますが・・・発行手数料3ポンドと送料を加えると、最低限2000円弱かかってしまうため、現地で買うことをお勧めします。

一応、英国政府観光庁のURLです。

ロンドン・ビジター・オイスター・カード (London Visitor Oyster Card) | VisitBritain JP

姪っ子から「来たことあるの?」と聞かれるほど迷いのない足取りでスタスタ進む私。分岐には必ず案内板が出ていて、“Underground”をたどっていけばいい、広いけれども分かりやすい構造です。

ムービングロードの宇宙船ぽさにテンションを上げつつ、

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ふと左を見ると、ヒースロー・エクスプレス乗り場へ誘導するお兄さんが立っていました。一緒に動く歩道を流れてきた旅行者の大半がそちらへ向かいます。

我々はさらに直進、すると携帯のSIMカードを販売しているお店があり、その奥が地下鉄でした。頭上にある「UNDERGROUND」と書かれたデカい看板が目印です。

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 これまで訪れた国(フィンランド、ロシア、イギリス)では、その国で使えるSIMカードを買って入れ替えるのが一般的なようです。日本でも最近はフリーSIM携帯が出てきたので、次回は機種変更してSIMカードを試してみようかな。

看板をくぐって右手がインフォメーションカウンター、左手が乗り場です。

オイスターカードは自動販売機でも買えますが、そこそこ疲れていて「できる気がしねぇ・・・」と思い、聞いた方が早いから列に並びました。

待っている間に、案内係の方が「ご用件は?」と声をかけてくれます。

オイスターカードが買いたいんです」と答えると、「大丈夫、ここで買えるよ。他に何か困ってることは?」と聞いてくれて、「問題ないです、ありがとう」と答えると、「OK!」とニコニコしながら次に並んでる人に声をかけていました。

笑顔の可愛いおじ様で、中東系の方だったと思います。

以前からなんとなく感じていたのですが、ネイティブスピーカーよりも、英語が第2言語の人の方が聞き取りやすく、1番分かるのがアジア系、その次は中東系なんですよね。母音も子音もしっかり発音して、なおかつあまり巻き舌ではないからではと推測しています。

巻き舌が激しいので有名なインド系の方の英語は、かなり慣れないと難しいです・・・まだまだ修行が足りないわ。

なので、英語圏の中でも比較的発音がはっきりしているイギリス英語はコミュニケーションが取りやすかったです。そのぶん地方では苦労しました、まだまだ修行が・・・

受付カウンターは列の前方と左側にあり、順次さばいていってくれるため、さほど待たされませんでした。

応対してくれたのは、パキパキした感じのお姉さん。

「I would like to buy 3 oyster cards for us, 2 for adults, 1 for child, please」

(オイスターカードを3枚下さい、2枚が大人用で1枚が子供用です)

とお願いすると、子供が何歳か聞かれたので14歳と答え、パスポートも見せました。

続いてどのくらいチャージするのか聞かれ、20ポンド入れるよう頼みました。

子供運賃は、大人の半額になるそうです。これは年齢によって違いそうなので(幼児は無料とか、17歳以上は大人料金だったり、けっこう細かく分かれているようです)、14歳は半額だったという点のみご了承ください。

そのおかけで、姪っ子は旅行中に一度も再チャージする必要がなかったです。

こんなカードを

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こんなケースとともに渡してくれました。

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ケースは時々によってデザインが変わるそうです。行った時のお楽しみということで。

ほとんど全ロンドン市民が持っているのでは?というオイスターカード、これで地下鉄はもちろん、電車にもバスにも乗れる共通カードなのは便利ですが、ゆえに忘れると困るので、出かける際は必ずチェックしましょう。

おいすたーかーど を てにいれた!(パパパパパララ~♪)

地下鉄ゲートの要領は日本の自動改札と同じです。カードをピッとタッチすればOK

ただし、日本と違ってカードのチャージ残量不足を後から精算することができないことにお気をつけ下さい。残金不足だと、なんと罰金が科せられてしまいます。

改札を通る時にチャージの残金が表示されますので、少なくなったらチャージしておくとよいです。

地下鉄はけっこう頻繁に来ます。私たちは5分も待たなかったように記憶しています。

車内はそこそこの込み具合で座ることができず、母は壁にもたれ、姪っ子はスーツケースの上に座り(体重が軽いから時々転がって移動してた)、私はバックパックを床に置いて立っていました。

暗い中をしばらく走った後、地下鉄だけど地上に出ました。

そこには映画で、テレビで、写真で見たイギリスが広がっていました。

姪っ子の口から「うわぁ・・・」という言葉がこぼれたのを覚えています。

この時やっと、イギリスに来た実感がわきました。電車は一路、キング・クロスへ向かいます。

次回はホテル到着からご近所散策、ドキ☆トイレでクマ男と遭遇!をお届けします。

では。