8月~9月にかけてのイギリス旅行に役立つかもしれない豆知識をいくつか
前回のタイトルが、渡部篤郎主演ドラマ「愛なんていらねえよ、夏」にインスパイアされていたことを、どれだけの方にお気づきいただけただろうか・・・いないな、多分。
気を取り直して、お伝えし忘れていましたが、20日間の旅に出るにあたっての装備を下記に並べてみます。
現地通貨に両替した現金少々
カード(現地ATMでお金を引き出せる機能付き)
※ATMは街中にたくさんありますが、セキュリティの問題と、機械が故障していてカードが飲み込まれる危険性があるため、引き出す時は大きな駅や銀行に設置されたATMをお勧めします。
着替え⇒半袖トップス2枚(着ていくもの+もう1枚)、ボトムスは履いていくものだけ、ワンピース1枚、下着+靴下4日分、スパッツ2枚
上着⇒気温の変化に対応するため、カーディガン1枚、薄手のパーカー1枚、やや厚手の裏地付きジャケット1枚
メイク用具
洗面用具⇒石ケンのみ、シャンプーは現地の備え付けを使用
大きめフェイスタオル1枚、髪の毛を乾かすようタオル1枚、体を洗う用手ぬぐい1枚、予備の手ぬぐい1枚
洗濯用具⇒粉洗剤、ハンガー2本
スリッパ(機内、ホテルで履く用)
BFタイプの変換プラグ、充電バッテリー、iPhone
ガイドブック1冊
移動時に読む本2冊
メモ帳
エコバッグ、ビニール袋数枚
カギ3個
街歩き用リュック
以上をバックパックに詰めました。着替え・タオル等を圧縮袋でコンパクトにしたので、重さはありますが機内持ち込みできる程度のサイズに収まりました。
日数のわりに少ないですが、本当はもっと絞りたかったですね。ここから減らすとしたら着替え&タオル類と、まったく読まなかった本でしょうか。機内用のスリッパは厚手のルームソックスの方が楽だと思いましたが、ホテルではスリッパがあると楽です。トイレ・バスが共用のホステルでは不可欠ですね。びしょびしょの足で靴を履くのは避けたいですし。うーん、あんまり減らない。旅の上級者のアドバイス求む。
上着3枚は多そうに見えますが、今回の旅ではとても役に立ちました。「一日の中に四季がある」と言われるほど気候の変化が激しいイギリスでは、嵐に遭遇して3枚重ねてやっと寒さをしのげる日も、上着のまったくいらない猛暑の日も経験しました。旅の後半は薄手のパーカー1枚でちょうどいいという日が続いたため、風雨&寒さ対策のしっかりしたアウター1枚と、薄手のもの1枚までは絞れるかもしれません。でも2枚はあった方がいいと思う・・・それくらい変動があるんですよ!
夏から秋へと移行する時季だったせいで、よりそう感じました。例年9月に入るといきなり涼しくなるそうで、たしかに突然秋が来たなという急激な気温の下がり方でした。
天候の話ついでに、「イギリス人は傘を持ち歩かない」という通説について。
私は見た範囲では部分的に正しいという印象です。旅行前に調べた限りでは、やはり「傘を持ち歩かない説」が有力でした。そこで思い切って傘を持たずに行こうと決めました。
旅の前半で嵐にあった時には湖水地方にいて、傘では太刀打ちできないくらいの大荒れの天候だったことと、周りがトレッキング目的で滞在している人たちばかりだったため、雨天対応のアウターをしっかり装備をしており、傘をさしている人を見かけることはなく、持ってこなくて正解だったかしらと思いました。私のジャケットは雨天対応じゃなかったので、ビッチャビチャになりましたけど。
中盤は幸い好天に恵まれ、後半にロンドンに戻った時に何度か雨が降りましたが、小雨の段階では傘をさしている人はほとんどおらず、日本人の感覚で「どしゃ降り」になってはじめて使う傾向があります。一度だけあった大降りの日に、ちらほら見かけました。意外にも折り畳み傘を使っている人が多かったです。いろんな店で売っているのを見かけましたし、お土産物屋さんには必ずと言っていいほど置かれています。
ユニオンジャック柄、ロンドンの地下鉄マップ柄とか、大英博物館のショップにも数種類あって、現地で買うのがお勧めです。私はステイ先でお借りしていたので、次回は買うつもりです。
逆にいわゆる「英国紳士」が携えているような長傘は、ホテルのドアマンがお客様にさしかけてるシチュエーションでしか見なかったです。
結論:みんな大好き折り畳み傘。そして英国紳士はレアキャラ。
あとこれは余談ですが、今年の夏、日本ではスカンツが流行っていた(と思う)ので、楽だし可愛いしと思ってイギリスに履いていったんですけど、誰も履いてないのな!けっこうジロジロ見られて、しかもあまり好意的な視線ではなくて、ちょっと恥ずかしかった。ロンドンで買ったシンプルなパンツに履き替えた時はほっとしたわー。
トイレではスカンツの裾が床につかないよう気を付けなきゃいけないし、床があまりきれいじゃないことがある海外のトイレにはすごく不向きだと思いました。
旅にはシンプルで機能的、かつ楽な服装が一番なのでしょう。特に長期の旅行では、くり返しの洗濯に耐えてすぐ乾くユニクロ速乾Tシャツがお勧めです。足元はスニーカーORトレッキングシューズで。靴底が薄いと、ヨーロッパの石畳は辛いです。ヒールなんぞ足を殺す行為に等しい・・・
私は今後、おしゃれより楽を優先することに決めました。素敵なお洋服での街歩きは魅力だけど、そのために重たいスーツケースを運ぶのが嫌なんです。できる限り荷物を軽くしたい。
そうはいってもおしゃれがしたいよ、せっかくの旅行だし・・・とお嘆きの貴方にGood News!イギリスでは8月中旬から下旬にかけてバーゲンシーズンなのです。
しかも20%、30%オフなんて生やさしいもんじゃないぜ。50%?まだ甘い、なんとどこの店でも70%オフだらけなのです!真っ赤な字でウィンドウにペタペタ貼られた70%OFFの文字が目に焼き付いております。
私もアクセサリー山ほど、バッグ3個、トップス3枚、パンツ2枚、靴2足を買いました。アクセサリーを買った店のレジのお姉さんが、ラッピングしながら歌うように「ラ~ブリィ☆ラ~ブリィ☆」と言っていたのが忘れらない。旅の間、私と姪っ子の間でお姉さんのマネが超流行った。
オックスフォードストリートにあるユニクロの大型店(地下1階、地上5階)でも買い物しましたが、トップス1枚300円くらいになってました。イギリス限定品もありますし、話の種に寄ってみるのはいかがでしょう。
UNIQLO 311 Oxford Street - UNIQLO
行きの荷物は軽く、思う存分お買い物を楽しんで、スーツケースをパンパンにして帰って下さい。
もし買い過ぎて持ち帰るのが大変だから郵送したい、というならばRoyal Mail(イギリスの郵便局)か、宅急便を利用することになります。
Royal Mailは小さな町にもありますから、どこからでも送れるのが便利です。荷物の大きさや中身の総額、送るのにかかる日数により送料は変わります。例えば箱の3辺合計150センチ以内・重さ5キロまでなら、配達日が3日以内で116.45ポンド、4日以内で100.10ポンド、7~12日で88.65ポンド、46~51日で85.95ポンドです。荷物の紛失がたまにあるらしい、という噂を耳にしますので、追跡サービスを付けた方がいいかもしれません。
Royal Mail | Royal Mail Group Ltd
宅急便を使う場合は、ネットで集荷を頼める欧州クロネコヤマトが手軽です。イギリスのどのエリアから送るかによって料金は違ってきます。参考までにロンドンからなら箱の3辺合計60センチ以内・重さ2キロまでなら20ポンド、80センチ以内・5キロまでなら50ポンド、100センチ以内・10キロまでなら75ポンドです。
欧州ヤマト運輸|ベルギー・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ・イギリス・ハンガリー
新しく買ったものやお土産は持ち帰りにして、着替えなどの万が一無くなっても惜しくないものを郵送するのが安全策だと思います。
あるいは、お土産を詰める用にあえて大きなスーツケースを持っていくという策もありですね。
ちなみにスーツケースは石畳の道では傷みやすいので、前回&今回はバックパックを選びましたが、列車での移動でバックパックはかなり邪魔になりました。イギリスの列車は座席上にある荷物棚が日本のものより狭くて収まらず、足元に置こうにもかさばります。
周囲の旅行者は、機内持ち込みできるコンパクトなスーツケースとサブバッグで対応していました。私も次回はそれで行ってみようと思います。どちらがより便利だったか、実際に体験してご報告します!
着るものでの体温調節に関連してもう一つ。トランジットで長い時間空港で待たなければいけない場合、アウターを預ける荷物に入れてしまうと、空港内のエアコンが効きすぎていても羽織るものがなく、辛い目に遭うことがありますので、お気を付け下さい。機内もブランケット1枚では肌寒い時がありますしね。
今回、行きの便では香港国際空港で5時間ほどの待ちがありまして、到着が早朝5時で人も少なかったせいか、むちゃくちゃ寒かったです・・・震える姪っ子に上着を貸したおかげで私自身は少々寒くなり、ウロウロ歩き回ってしのぎました。油断して上着を預けてしまっていたら、確実に風邪を引くか、お腹を壊すかで体調を崩していたと思います。夏場の空港の冷やし過ぎ問題にはご注意あれ!
では旅の話の続きは件の香港からすることとして、豆知識はここまでにしとうございます・・・