ロンドンうろうろ歩き~オックスフォードで買い物ざんまい
前回の更新から3カ月弱間隔があいてしまった・・・
年明けから忙しめのところで働き始めたので、滞ってしまいました。
とにかく、今年中にはイギリス旅行記を書き終えるのを目標とし、サクサク更新を目指します。
さて、ロンドン2日目の朝。
オプションで利用できるホテルの朝食バイキングを食べてみました。
かなりメニューは豊富で、パンも複数から選べるし、ジャムの種類もたくさん。
マフィンとオートミールも付けてみました。
卵やベーコンなどは、ホットプレートの置かれたコーナーがあり、常時温かく保てるようになっており、そこにはパンケーキもありました。
飲み物もコーヒー・紅茶・ミルク・ジュースと取り揃えられています。
焼きトマトはお約束ですね。
なかなか美味しくてお代わりをしたので、かなり満腹になりました。
午前中は一人で近所をウロウロ。
なんとなく散歩をしていたら、BBCシャーロックファンにはお馴染み、“バーツ”こと聖バーソロミュー病院を発見しました!
ああ・・・シャーロックがここから・・・視聴時の衝撃を思い出すと胸が詰まるわ。
まったく意識せずに歩いていて出会ったので、感激もひとしおでした。
ロケ地めぐりだけでなく、ドラマに関するニュースや公式グッズ、さらに小ネタ情報もありと盛りだくさんなこちらのサイト「BBC Sherlock Japanese Fansite」がとても参考になります。
実は旅から帰ってからサイトの存在を知ったため、次回イギリスに行く時こそめっちゃ活用する予定です!
興奮冷めやらぬまま、バーツからも見えていた、すぐ近くにある聖ポール大聖堂を見学し、横にある公園で詩人ジョン・ダンの胸像を見つけました。
ジョン・ダンは近世の詩人で、後半生はイングランド国教会の司祭にもなった人だそうです。
特にイギリス文学に明るいわけではない私が、なぜこの人を知っているかというと、はい映画の影響ですね。
「人間は、各個人が離れ小島のように孤立した存在ではなく、みんなが大陸の一部である」という感じの詩が、映画「エンジェル・ダスト」で引用されていたのが印象的で、ずっと記憶に残っています。
連続殺人事件を捜査することになった、南果歩が演じる異常犯罪性格分析官の須磨節子と、かつての恋人で逆洗脳士という怪しい肩書の若松武演じる阿久礼の対決が、とてつもない緊迫感と危うさに満ちています。
石井聰亙監督の映像美学とあいまって、独特のトリップ感のある不思議な味わいの作品です。
今ではプレミア価格になってしまっているようですが、レンタル店をじっくり掘れば見つかるかも。
須磨「人間はみんな、離れ小島じゃないのよ」
阿久「覚えていてくれたんだね、ジョン・ダンの詩」
などと「エンジェル・ダスト」劇中の2人の台詞を物まねしつつ、さらに歩くことしばし。
サイエントロジー教会ロンドン支部(たぶん)を見つけてしまいました!
どれだけの方がご存知なのでしょう。あのトム・クルーズやジョン・トラボルタも入信しているという新興宗教なのですが、なかなか問題のある教団なようで、少し前にどす黒い感じの暴露がありましたねー。
映画評論家でありコラムニストでもある町山智浩さんによると、サイエントロジーは『7500万年前、宇宙はジヌー(XENU)という名の邪悪な帝王に支配されており、その世界で人口が増えすぎたので、ジヌーは手下の精神科医に薬を使わせて人々を眠らせて冷凍し、輸送機で地球まで運搬し、火山の火口に投げ捨てて水爆で爆破して始末した』という伝説を教義の一つとして信じているのだそうです。
公式サイトも見てみましたが、概ねそういう主張でした。私としては「なに言ってんの?」という気持ちなので、リンクは貼りません。自己責任で調べてみて下さい。
かなり立派な建物で、人の出入りもそこそこある。
サイエントロジーのガイダンスを流し続けているスクリーンもありました。
人気がなくなったすきを狙って接写。
腹に一物あるヤジウマとばれないうちに、とっとと退散。
いったんホテルへ帰り、TESCOで買ったお昼を食べて、午後からは姪っ子を連れてお買いものです。
地下鉄のピカデリー・サーカス駅からオックスフォード・サーカス駅まで、ぶらぶらウィンドウショッピング。
ピカデリー・サーカス駅はピカデリー・ラインとベイカールー・ラインの2路線が通っています。
オックスフォード・サーカス駅にはベイカールー・ライン、ビクトリア・ライン、セントラル・ラインの3路線が通っているので、オックスフォード近辺に出かけるなら、こちらの方が便利かもしれません。
オックスフォード・サーカス駅の出口がある道がオックスフォード・ストリートで、ここにもさまざまなショップが立ち並んでいます。
こういう光景、テレビとか映画で見たね!とキャッキャする我々。
姪っ子が「Superdry 極度乾燥(しなさい)」というブランドショップに吸い寄せられ、甘すぎない可愛らしさとリーズナブルさに、すっかり釘付けに。
このブランド名、日本人からしたら奇妙に感じるのですが、イギリス発のブランドで世界中で大流行しており、日本での知名度は高くないものの、ネット界隈でじわじわ知られてきています。
ところが商標登録の関係で、日本には出店しないし、直送もしないんだそうです。
ただ、こちらのサイトから購入できますので、興味を持った方はどうぞ。
BUYMA.com 極度乾燥しなさい Superdry を海外通販!
このサイトで見ると、カジュアル服としてはいいお値段ですね。イギリスで安かったのは、関税がかかってないからか、セールだったからか・・・
それから、地下1階&5階の全6階がまるごとユニクロになっているというビルにも行ってみました。日本にもユニクロあるけど、6階全部が売り場なんてめったにないし、土産話にねーなんて言ってたのに、まんまとハマり、ドカドカ買う。
イギリスにしか売ってないものがあるし、なによりセールでめちゃめちゃ安かったので。
トップス1枚で2~3ポンド(300~450円)くらい。姪っ子はきれいなレモンイエローの花柄ワンピースを買ってました。
私は可愛いものが大好きなのに似合わないシャープ系(というと聞こえはいいが、眼光が鋭く、黒い服を着ると『殺し屋みたい』と言われる。昔、アロハシャツを着ている時に町で会った母に声をかけたら『チンピラにからまれた!』と勘違いして逃げようとした。人相が悪いわけでもないのになぜかしら?と姪っ子に聞いたところ『なんか・・・存在が・・・』という曖昧だが鈍器のような重みのある答えが返ってきてちょっと傷ついた)なので、スイートなお洋服が似合う姪っ子がすごく羨ましいし、いろいろ選ぶのも楽しい。
その花柄ワンピースが素晴らしく良く似合っていたので「可愛いよー!!!超似合ってるよー!!!!」とテンションをぶち上げる私に、声おっきいし、そんな褒められても・・・と照れ臭そうにする姪っ子。
そして言葉は分からないながら、我々の雰囲気から会話を察し、微笑ましそうに見ているマダム。
ああ、幸せショッピング空間。これぞNO BORDERやわ。想像してごらん、国境などないんだと・・・
ショッピングの途中でワゴン売りのソフトクリームを食べましたが、お腹がすいてきたので、姪っ子のリクエストでおやつを食べにマクドナルドへ行くことにしました。
ここで小さなトラブルがありました。「フライドポテトが通じない」問題です。
わりと有名な話ですが「フライドポテト」は和製英語なので、ネイティブには伝わらないのです・・・
私と姪っ子は別々の店員さんに対応してもらったのですが、幸いにも私を担当してくれた店員さんは優しい方だったので、「Fried poteto、じゃなくてFrench fries?」で分かってくれましたが、姪っ子を担当した方はあまり親切ではなく、姪っ子の注文を受けて、なにやら不機嫌そうに首を振っていました。
目線で助けを求められ、傍に行って事情を察した瞬間、ひらめくように思い出しました。
イギリス英語でフライドポテトはChipsだったわ・・・!
ようやく注文が通った時には、姪っ子はややぐったりしてました。
で、席を探す時にもトラブル第2弾が。
けっこう混雑していたため、最初は立ち食い席にいたのですが、複数人が座っている大きなテーブルに2つ空きを見つけたので、そこへ行って空いているか尋ねたところ、行き違いが生じてしまったのです。
「座ってもいいですか?」と聞こうとして、「Can I have a seat here?」と言い、「No」とだけ答えられたため、空いてないんだーとその場を去ったのですが、それを見ていた別のご婦人が、「ここ、誰もいないわよ、空いてるわよ」と教えてくれました。
「No」と答えた人は気まずげに目を伏せていたので、意地悪されたのかな?とその時は考えていましたが、後になって、聞き方が悪かったのが分かりました。
こういうシチュエーションで一般的に使われるのは、「Is this seat taken?(この席、埋まって(取られて)ますか)」や「Do you mind if I sit there?(そこに座ったら駄目ですか)」という言い方で、どちらも「No」で答えると、座ってOK☆てことになるんです。
その人、スマホをいじっていたので、聞き流しつつ定型の返事をしたら反対の意味になっちゃったみたい、でも言い訳するのも・・・とか思ってるうちに、別の人が助けたからまぁいいか、て感じだったんでしょう。
こういう、あたりまえに使われている慣用句的な言い回しを身に付けるのが次の課題ですな。
日本語でも、教科書やニュースキャスターが使うような正しい日本語は、必ずしも日常で話されるリアルな言葉ではないですもんね。
日々精進ですわ。
お腹を満たしたら、お手洗いに行きたくなりました・・・そうです。マクドナルドにはありませんでした。
通常の店舗にはあるのでしょうが、私たちが入ったのが商業ビルの中に入っているミニマクドナルド的なやつだったので、近くには見当たらず。
ビルの中をしばしさまよいましたが、見つけられませんでした。
そこで、散策中に見かけたコイン式公衆トイレにチャレンジしてみるかとなったのです。
写真は撮らなかったです・・・外観からしてすごく、汚かったので。
「このトイレ、生きてる?」
人生で初めて発する問いを口にしました。
「わかんない・・・」
姪っ子はドン引きです。
「とりあえず、お金入れてみるよ」
50セント、だったと思います。開けてみて、中があまりにもあまりだったら、そのまま使わずに閉じよう、50セントは犠牲になったのだ、と思うことにしました。
チャリン。
はい、開かない。
お金を入れると、そのままお釣りが出るっぽいところから返ってきました。
「このトイレは・・・」
「・・・死んでいる」
どうしようか、と困っていたら、姪っ子が通りの向こうにある大きなデパートを指差しました。
「あそこならトイレありそうだよ!」
なるほど、非常に古式ゆかしい佇まいの由緒ありげな高級デパートがそこに。
Selfridges(セルフリッジズ)という高級百貨店チェーンなのだそうです。
グッチとかジバンシーとかテナントに入っちゃってますぜ。
イギリス王室御用達のフォートナム&メイソンの、ディスプレイが美しすぎる紅茶店もありました。内装も商品も、すべてが輝いていたよ!
日本からでもオンラインショップで買い物ができるみたいです。
Designer Fashion, Accessories & More - Shop Online at Selfridges
ブログのためにグーグルマップで検索してて気づきましたが、回転寿司チェーンYo!Sushiも入ってるんですね。案外庶民派なところもあるのかしら。
YO! Sushi - fresh Japanese street food and sushi restaurants
鋭い方はすでにお気づきでしょう、下の地図を見ると無印良品もあるんです。
これには姪っ子が喜びました。「日本だ・・・懐かしい」とロンドン留学中に神経を病んだという夏目漱石が言いそうなことを、大変しみじみとした口調でつぶやいておりました。
休みたいというのでホテルに置いてきた母もですが、この子も疲れがたまっているんだなぁ、と思わされました。
元気なの、私だけだな?
無印良品でしばし望郷の念に浸り、お買い物を存分に満喫した我々はホテルに戻ったのでした。
夕飯は、もちろん俺たちのTESCOです。
翌日は姪っ子リクエストによりシャーロック・ホームズ博物館です。
写真をいっぱいあげますね。
では。