湖水地方で嵐に遭遇、アンブルサイドで一回休み
イギリスに来て初めてのゆっくりした朝。
共用キッチンで朝ご飯を食べていたら、もう帰るんだけど荷物になるからと言って家族連れのお母さんが洋ナシの6個パックをくれました。
荷物になるのは同じなんだよなーと思いつつ、もったいない精神を発揮してありがたくいただいたが、後ですごく役立ったのです。
情けは人のためならずってこのこと?うーん、ちょっと違うか。
チェックアウトぎりぎりまでホテルにいて、バスでアンブルサイドに向かいます。ホテルのフロントにはバスの時刻表が貼ってあるのが便利。
早起きの母は先に街へ出ており、バーゲンセールになっていた6ポンド(900円弱)のカットソーを買ってホクホク。エレガントな感じのベージュのトップスで、70%オフだったそう。
昨日キャッスルリッグ・ストーン・サークルへの道を教えてくれたお兄さんにお礼を言いたかったけど、チェックアウト時にフロントにいたのはキュートなお姉さんでした。
「Everything is O.K.(問題なかった)?」
と聞かれたので「Perfect(完璧だったよ)!」と答えると、ニコッと笑ってくれました。
バスは10時半にケズィックを出発、ホテル最寄りのバス停アンブルサイドWaterheadには10時50分くらいに着きました。
途中から乗ってきた、ドイツからトレッキングに来たという女性との会話に夢中になって、乗り越しそうになったけど、運転手さんが声をかけてくれてセーフ。乗る時に「アンブルサイドWaterheadに止まる?」と聞いたのを覚えていてくれたみたい、ちょっと強面だけどナイスガイだったぜ。
ドイツ人女性は日本に来たことがあって、日本の文化が好きなのだそう。日本語を少し勉強したけど、難しいよねとのこと。私もドイツにいつか行きたくて、ドイツ語を勉強してるけど難しいね、文法が全然違うから、お互いの言語を習得しようとしたら苦労するよね、などと話しました。
ホテルはバス停の目の前だったけど、雨がとにかくすごくて、ほぼ嵐といったふう。
チェックインできる時間まで荷物をあずけて散策しようという計画は、諦めるしかありませんでした。
短い移動でもずぶ濡れになってしまったので、ロビーで休憩してから、お昼になったらホテル内のレストランでのんびりご飯を食べて待ってました。
母も姪っ子もぐったり。相変わらず1人だけ元気な私は、ホテルのすぐ隣にある小さなお土産屋さんに行きました。
ちょうどそこには日本人女性2人連れのお客さんがいて、目が合ったら話しかけようと思ってたけど、私がそこにいないかのように振る舞っていたので、面倒くさくなってやめました。こういうこと、時々あるんですよねー。どんな気持ちでスルーしてるのか、ちょっと分からない。むやみにまとわりついたりしないのにな・・・
品ぞろえはとてもラブリーなのに、店主は渋い顔のおじさんだった。「Hello」と挨拶したら、苦み走った低音の「Hi」が返ってきました。
ハートモチーフのカラーストーンとビーズを使った可愛らしいブレスレットを、友達用に購入。会計時におじさんと天気の話をした。やはり世間話に天気の話は鉄板ですな。
ひどい雨だが、こんなのは珍しいよ、あんたも運が悪いなと言われたので、明日は今日よりましになるかな?と聞くと、多分ね、そう願うよと答えるだけでなく、この辺りの地理と気候の関係について、いろいろ教えてくれた。けっこうおしゃべりさんだったらしい。
ホテルに戻って昼食。疲れ切った母&姪っ子は食欲がなく、本日のスープだけ注文していた。日替わりスープとパンが付いている軽食で、これが大当たりですごくおいしかったそう。私はナチョスを頼み、これも美味しかったけど、量が多くて食べきれなかったです。
持ってきてくれたウェイターさんも、「Is it too much(多いかな)?」と聞いてきた。
そう思うならば、減らしてみてはいかがかな?とも思ったが、おそらくこれは数人で食べるものだね。とはいえ、3人でシェアしてもやっぱり多かった。
ところで、件のウェイターさんがものすごくイケメンでした。
ハリウッド俳優、ヘンリー・カヴィルさんに似てました。下記画像をご参照下さい。
ご存知ない方は、
「コードネームU.N.C.L.E.」のナポレオン・ソロ
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のクラーク・ケント/スーパーマン
をご覧下さい。
映画として面白いのは「コードネームU.N.C.L.E.」ですが、ヘンリー・カヴィルさんの肉体美を味わうならば、スーパーマンシリーズをお勧めします。
ちなみに私は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でバッドマンを演じている、目が死んでいることでお馴染み、チベットスナギツネことベン・アフレックのファンです。
チベットスナギツネ
余談ですが、海外でもベン・アフレックの死んだ目は人気があるらしく、「sad affleck(悲しげなアフレック)」で検索すると、山ほど画像が出てきます。雑コラも多し。
でも才能あるし、かっこいいと思うんですよー。監督&主演作の「アルゴ」でアカデミー作品賞取ってるし!
ちょっとヌボーッとした長い顔&192センチの長身&広すぎる肩幅&ごついボディと、好みの要素がそろいすぎているのです。
イチ押しベン・アフレック。肩幅がただことではない。
ワンちゃんを散歩させるだけで殺気を放つ男。シブい。
最新作の「ザ・コンサルタント」最高でした・・・DVDが出たら必ず買います。
さてウェイターのヘンリー(仮)は、笑顔がさわやかで、白いシャツが似合ってて、第3ボタンまで開けた胸元から胸毛ワッサー&腕毛ワッサーでした。
これがセクシーってやつなのだろうか・・・
ますます嵐はひどくなるばかりで、部屋に入ってからもやることがない。母はうたた寝をし、姪っ子は宿題をやってました。フリーWifiが使えるので、私はネットしながらウダウダ。
寝転がっているだけでもお腹がすくのは不思議ですね。夕食もホテルのレストランでフィッシュ&チップスとチョコレートブラウニーを食べました。どちらも美味しいし、量もちょうどいい。
ただものすごく来るのが遅くて、30分は待っていたと思います。しびれを切らしてウェイターくんに「Our order hasn't come yet. (注文がまだ来ていません) Could you check our order(確認してもらえますか)?」と頼むと、5分ほどして料理が届きました。忘れられてたのだろうか・・・言わなきゃ来なかったのかも。
コメディ映画に出てくる、おまぬけキャラのようなウェイターくんだったなー。いつもアワアワしてて、お皿を落としてるのを見たよ。
しかもこれ、フィッシュ&チップスの時と、チョコレートブラウニーの時と2回やりましたからね・・・
つくづくイギリスは、あるいは乱暴な言い方かもしれないけど外国は、主張しなければ希望の通りづらい社会なのだと思う。時々疲れるし、先回りして察してくれる日本にいる方が楽だけど、フリーランスとしての仕事の展開や、将来について考えると、どっちが合っているのかを、いずれ選ぶ日が来るんだろう。
ただ、互いに違うということが当たり前で、交渉や歩み寄り、時には妥協をするために意見を言うことが前提になっている社会は、暗黙の了解が張りめぐらされた社会よりも、私にとっては納得がいくみたい。
フィッシュ&チップスは写真を撮るのを忘れていたので、ブラウニーだけ。
シャレオツにしよるで。
飲み物はバーカウンターに行って注文するシステムでした。カウンターには件のイケメンウェイター、ヘンリー(仮)がいた。キラキラ笑顔がまぶしいぜ!カウンターのオレンジ色の照明を受けて腕毛が輝いてるぜ!
お水はペットボトルで売っていて「Can I have a bottled water(ペットボトルの水をもらえますか)?」と言うと出してくれます。「グラスは何個いる?」と聞いてくれるので、必要な数を言いましょう。
ホールにバンドがやって来て、ちょっと懐かしい感じのムーディな曲を演奏していました。湖側の窓はサンルームのようにガラス張りになっていて、窓の外では、ようやく嵐が治まり、暗く静かな湖面が揺らめいているのが見えました。
こんな穏やかな夜を旅先で持てるのは幸運だ。
夜になって湖に出てみた。風がとても冷たかった。ベンチに座って湖をずっと見つめている女の人がいた。彼女がゴーストだったとしても、きっと驚かない。
翌日は長距離バスのNational Expressでランカスターまで行く予定。長距離バスが来るアンブルサイドのバス停までは、ホテルからローカルバスで行く必要があり、フロントで時刻表を聞きました。すると明日は日曜日だから、間に合うような時間帯にバスがないのだという・・・
日本でも平日ダイヤと土日ダイヤが違うのは同じですが、イギリスでは日曜日は極端に本数が少なくなります。
じゃあタクシーで行くからと呼んでもらおうとしたら、なんとそれも時間が早すぎるから来てくれるタクシーがないと言われてしまいました。タクシー会社との電話もなかなかつながらなかった、みんなちゃんと週末に休みを取るみたい。ということは、歩くしかないのね?
フロントのおじ様曰く、バス停までは徒歩20分くらい、道は平たん(flat)だから、そんなに大変じゃないと思うよ、とのこと。
まあ仕方ない、今日はゆっくり休んだからと母と姪っ子を説得し、明日に備えて今夜もさっさと就寝です。
宿泊したアンブルサイドYHAのURLです。アンブルサイドの中心地から少し離れていますが、とにかく食事がおいしく、スタッフも親切で、湖からの眺めが素晴らしかったです。今でもイケメンウェイターヘンリー(仮)がいるかどうかは不明。
YHA アンブルサイド (イギリス アンブルサイド) - Booking.com
朝になって撮った写真を貼っておきますね。
ホテルの外観です。後ろ姿は母。
次回は、バス→列車→タクシーと各種交通手段を駆使した長距離移動です。
母の希望で『嵐が丘』『ジェーン・エア』の著者であるブロンテ姉妹にゆかりがあり、ブロンテミュージアムがあるハワースへ向かいます。
www.bronte.org.ukツアーに組み込まれているのをほとんど見たことがないので、個人旅行で行きたいなと考えている方の参考になれば幸いです。
では。