旅の準備~〈Be prepared〉備えよ常に!
12月にフィンラドとロシアに行くんだよ、と話すと「いいなー」と言われるのと同じくらい、「でもすごく寒いよね?」と言われます。
うん、知ってる。
フィンランドの12月の気候は、場所にもよりますが平均最高気温でも0℃以下、非常寒い日には-40℃になることもあるそうです。
参考サイト:フィンランド政府観光局ホームページ
冬のフィンランドを快適に楽しむ服装のコツ — VisitFinland.com
いっぽうロシアは広大な国土を有するため、細かな気候区分で分類すると10以上の気候に分かれています。
今回の旅先であるサンクトペテルブルグでは、12月の平均最高気温は2℃、平均最低気温は-16℃だそうです。
こちらのサイトでは、ロシアの1週間予報と服装についてのアドバイスが掲載されています。
11月のヘルシンキには行ったことがありますので、北欧の寒さは体で知っています。
アウターや暖かインナーはしっかり準備していったのですが、うっかりニットキャップを持っていくのを忘れてしまい、頭皮の毛穴から忍び込む冷気で凍死するかと思いました・・・
ゆえに、まずはとにかく防寒対策です。
ユニクロのヒートテックにコットンのカットソーを重ね、その上にウールのセーターを着て空気の層を作り、熱を逃がさないようにします。
アウターはモコモコボアの裏地付きフリースジャケットに、ひざまで届く長め丈のダウンコートを重ね着します。
首回りを温めるのは大切ですからスヌードを巻き、もちろんニットキャップも忘れずに。フリースの裏地付き手袋をはめます。
ボトムもボア裏地付きコーデュロイパンツを履き、アンダーに遠赤外線スパッツと、これまた遠赤外線ソックスで冷気をシャットアウト。
靴はといえば、防寒も必要ですが、雪が降るシーズンのため防水&すべり止めも大事です。
ウィンターブーツといえば、カナダ生まれのSOREL(ソレル)。
レザーのアッパーとラバー素材のボトムソールを組み合わせ、断熱性抜群のフェルトライニングというシューズインナーは、着脱可能だから洗濯ができて、清潔さを保つことができます。
ブランドロゴのホッキョクグマが可愛いんですよ。
欲しいな、と思ったけど、ややお高い。ブーツとしてはそれほどでもないのは承知していますが、8月に病気で寝込んでいたため働けず、旅の資金に乏しい身としては少々痛い出費です。
そこで、ものすごく似てる感じの別のもの、いやパチモンじゃないんだよ、ノーブランドだけど確かな品質の、無印良品的なものなんだよ、というスノーブーツを購入しました。
Amazon | (トドス)todos ビーンタイプ スノーブーツ TO-123 レディース 02.キャメル S(22cm~22.5cm) | ブーツ・ブーティ
こちらのLサイズ(24~24.5センチ)です。
私が普段履いている靴のサイズは23.5センチですが、厚手の靴下を履くことを考えてワンサイズ上を選択しました。
これだけ備えれば万全だろう、とお思いでしょう。
はいバッチリでした。むしろ暑かった!
途中からスヌードと手袋は外してました。セーターを着なかったり、遠赤外線スパッツを履かなかったり。でも全然平気でしたね。
滞在していた時期に、たまたま冷え込みが厳しくならなかったのはラッキーでした。
実際にお出かけになる際は、突然な天候変化に対応できるよう、私が準備した服装を参考にしてご用意下さい。
1週間の旅行ですから、着替えは3日分を用意しました。
セーターは3枚、ボトムは1本だけです。インナーと下着は洗濯して着回します。
ちなみにパンツは、以前から試してみたかった紙パンツを使ってみました。
ドミトリーに泊まることだし、他人の目に触れる場所でパンツを干すのもな・・・というギリギリの恥じらいが理由の一つです。
そしてもう一つ、大きな動機がありました。
「北海道が生んだスター、旅のカリスマ、大泉洋さんとお揃いの格好がしてみたい」
念のため、ご存知ない方にご説明します。
いまや全国区のスターになられた大泉洋さんは、もともと北海道のテレビ局、HTB(北海道テレビ)が制作した深夜番組、「モザイクな夜V3」に大学在学中に出演し、芸能活動を開始しました。
その後、同番組の制作チームにいた藤村ディレクターが立ち上げた「水曜どうでしょう」で人気に火が付いたのです。
「水曜どうでしょう」は、大泉洋さん、大泉さんの所属する事務所の社長兼タレント兼映画監督兼放送作家であるミスターこと鈴井貴之氏、時に出演者の二人より目立っているキャラの立ちまくった藤村忠寿ディレクター、このチームの良心でありながら天然のうっかりミスもかます萌えキャラ嬉野雅道ディレクター兼カメラマン、以上の4人が文字通り行き当たりばったりな旅をする番組です。
旅番組の概念を根底からひっくり返して爆破したあげく、地獄の業火で燃やし尽くしたような、伝説のバラエティです。
メチャクチャ影響を受けました。DVDボックス持ってます。どうでしょう手帳使ってました。
番組内では、1から6までの数字が割り当てられた選択肢があり、サイコロを振って出た目に従って行動をしなければならない、というルールがあります。
基本的には、彼らは北海道に帰るのを目的としているのですが、選択肢には「飛行機で札幌」が現れることはめったになく、だいたいが「深夜バスで〇〇(とんでもない遠方が多い)」の目が出てしまい、12時間とかバスに乗らざるを得なくなります。
深夜バスに乗った経験のある方は分かると思いますが、けっこう辛いです。
今時はシートがリクライニングしてフルフラットになるバスもあるそうですが、彼らが乗るのはごく普通の長距離用バスです。
しかも2日連続して深夜バスに乗ったりもします。
想像するだに大変そうですが、まさしく番組内で徐々に壊れていく様子をまざまざと見せつけられます。
そんなサイコロの旅の中で、最高傑作との呼び声が高いのが「サイコロ3 ~自律神経完全破壊」です。
この旅のさなか、大泉さんが紙パンツを着用した姿を披露されるのですが、未見の方のために詳細は語らずに置きましょう。
よろしかったら、ご覧になって下さい。
大泉さんの雄姿に憧れる私の気持ちに激しく同意していただけるか、正気を疑うかは、あなた次第です。
水曜どうでしょうDVD第4弾『サイコロ3~自律神経完全破壊~前編/後編 完全版』 | HTBオンラインショップ
ずいぶん話がずれました。
紙パンツの履き心地は普通でした。100円ショップで買いましたので、ご興味があればお試し下さい。
さて服装が決まったところで、持ち物です。
洗面道具&メイク道具
バスタオルはかさばるので、ちょっと大きめくらいのタオルとフェイスタオルを2枚
体を洗う用に手ぬぐい1枚。すぐ乾くので便利です
石ケン。私はシャンプーもリンスも使わない派のため、普段使っている石ケンを持っていきました
洗濯用の粉洗剤を二重にしたジップロックに入れたもの
たたんでコンパクトにできるハンガー(1個)
100円ショップで買った南京錠タイプの鍵(3個)。これはドミトリーのロッカーを施錠するのに使いました
ビニールのスリッパ。飛行機内やホテルの室内履きとして使いました。シャワーを浴びる時に脱衣場がなかったので、多少足が濡れていても問題ないビニール製のものがよかったです
胃薬&痛み止め(出番なし)
折り畳み傘(出番なし)。季節的に雨が少なかったというのもありますが、日本とは雨の質が違うので、わざわざ傘をささずともフードをかぶってしまえば平気でした。そしてロシアの雪は、日本の折り畳み傘で防げるようなものではなかった・・・
デジカメ
乾電池(デジカメ用)
変圧器(実は要らなかった)。フィンランドの電圧は220/230V 50HZ、ロシアの電圧は220V/50HZ、どちらもプラグはCタイプです。今回はパソコンを持っていかなかったので、iPhoneを充電するためだけに変圧器を準備しました。しかし、もともとApple社の純正ACプラグは、100~240V・50~60HZに対応する物だったのです!つまり変換プラグだけ準備すればよかったんですね・・・
ちなみに変換プラグは数百円、変圧器は数千円です。私はけちって安いのを買ったので、プラグが差し込めず使えないという悲劇に見舞われました。
現地のプラグの差し込み口が、ことごとく引っ込んだ形になっており、変圧器のボディ部分が大きすぎて突っかかってしまって届かない、という悲劇です。
ちなみに↓が購入したものです。欲しい人は連絡ください。あげます。
iPhoneの予備バッテリー
モスクワ・サンクトペテルブルグ(ララチッターヨーロッパ)。かなり活用しましたが、実は図書館で借りたものを持っていきました
amzn.to暇つぶし用の本(読まなかった)
旅日記を付ける用の無地メモ帳(事前に、これまで勉強したロシア語の単語や文章、数字などを書き留めておきました。これがすごく役に立った!)
シャープペン&ボールペンが合体したペン
こんなところでしょうか、並べてみると多くはないですね。
これらをバックパックに詰めました。バックパックは、父が登山用に使っていたものを拝借しました。60リットルくらいのサイズだと思います。
その際、着替えはかさばるので100円ショップで買った圧縮袋に入れて収納しました。
わりあいスペースに余裕があったので、お土産を買った帰路の荷物も全部入れることができました。
さすがに機内持ち込みは出来そうもなかったので、持ち込み&街歩き用のサブバックも用意しました。
あと大事なのはお金ですね。
やはり現金を持ち歩くのに不安があったため、デビットカードを作りました。
デビットカードは、預金口座と紐づけられた決済用カードです。
金融機関が発行するカードで、クレジットカードとは違い、使用すると口座に預けてあるお金から即座に引き落とされる仕組みです。
つまり口座にお金を入れておかないと、カードは使えないのです。使い過ぎを防ぐにはいい手だと思います。
また現地のATMから、その国の通貨でお金を引き出せるのも便利です。
なぜわざわざデビットカードを作ったかというと、私はクレジットカードを持っておらず、そして現在は浮き草稼業のフリーライター。今からクレジットカードを作れるとは思えませんでした。
半ば無職の独身女性に世間の風当たりは当然冷たい。カード審査通らなかったよ・・・という同業者の嘆きの声を何度か聞いたことがあります。
すっかりブルった私は「未成年でもOK!審査なし!」のキャッチに魅かれ、デビットカードにすがりついたのでした。
肝心なものが残っていました。パスポート。
写真の掲載されている面をコピーしておくのをお勧めします。
ホテルをチェックインする時にパスポートナンバーを書くことがあるのですが、いちいちパスポートを取り出すより、コピーを財布にしまっておいたり、どこかにメモしておくといいです。
万が一パスポートを紛失した時に、コピーが手元に残っていると手続きがスムーズに進みます。
詳しくは、こちらをご参照下さい。
国内及び国外でパスポートに関する申請手続きに通常必要な書類 | 外務省
必要最低限にしたつもりですが、もっと絞れるかもしれませんね。
装備をすべて揃えるまでに、連れから何十回LINEが来たことか・・・
「どんな服がいいと思う?」「カバンって、これでいいと思う(画像付き)?」「お金て、どれくらい持っていけばいいの?」「ホステルにパジャマはある?」
いや分かるよ、初体験を前にして不安になるのは分かる。でも毎日なにかしら聞いてくるのはどうだろう?めんどくさい彼女か!
という言葉を飲みこみ、粛々と準備を進めるうちに、出発の日は近づいてくるのでした。
次回、やっと旅立ちます。写真もガンガン載せていきますので、ご期待下さい。
追伸
始めたばかりのブログを、ぼちぼち読んで下さる方がいて、それだけでも嬉しいのに「はてなスター」で応援して下さる方までいらっしゃいます。
まだシステムに疎いので、どのようにお礼を伝えたらいいのか分からないのですが、ありがとうございます!これからも楽しんでもらえるように頑張ります!