チェスターからロンドンへ~妄想を道連れにすると旅はより楽しい

チェスター3日目の朝は、昨日に引き続いて晴天。

今日はロンドンへの移動です。

チェスター駅を12時35分発の列車だから、チェックアウト時間までのんびりしてからホテルを出ました。

チェスターに来た時はNational Expressのバスでしたが、チェスター・ロンドン間は鉄道の方が早く着くため、そちらを利用することにしました。

到着予定は14時39分で、ほぼ2時間。バスだと5時間半くらいかかります、しかも料金も高くなってしまうのです。

時間帯によって違いますが、私が利用した2016年8月時点で列車では16ポンド(約2400円)、バスでは安くても25.7ポンド(約3900円)でした。

ただ列車は時間帯割引に加えて、グループ割引も使えたため、かなりお安く購入できたというのもあります。

大人2人、子供1人の3人でもグループ割引が利用できました。2人から使えるかどうかは分からないです。

このブログを前から読んでくれている方ならご存知でしょう。イギリスでは列車もバスも時間帯によって料金が相当変わってきますので、可能であれば各運営会社のサイトから直接購入するのをお勧めします。半分どころか、何分の一かの料金になることもあります。

列車のチケットはこちらから

Buy Cheap Train Tickets & Find Rail Fares and Times - Virgin Trains

バスのチケットはこちらから

Coach Travel & Airport Transfers | National Express Coaches

上記のNational Expressとは別に、ヨーロッパ各国やアメリカで運行している「メガバス」というバスがあり、National Expressよりも乗降できるバス停が少ないものの、かなり安価で利用できます。

行きたい場所にバス停があればラッキーという感じで、私はロンドンからカーディフに行く時に乗りました。なんと3ポンド(約450円)!

最近は値上がりして5ポンドから12ポンドくらいになっていますが、それでも破格です。

UK Coach Travel - Cheap Coach Tickets from £1.50 | megabus.com

列車でロンドンからカーディフに行く場合は、今ちょっと調べたところ最安値で46.5ポンド(約7000円)ですから、9倍とかですよ・・・

このように、選ぶ交通手段によって全く違ってくるので、事前に綿密な下調べをした方がいいです。

めんどくさい、という方はお声がけ下さい。旅程に基づいた交通手段をお調べします、調査料はお安くしときますよ!

さて旅に話を戻して。

ホテルから駅までは歩いて30分ほど。やや距離がありますが、昨日別行動をした母から、観光客向けではない商店街ぽいお店が並んでいて、すごく可愛い文房具屋でお土産を買ったと聞いていたので、駅に向かいがてらウィンドウショッピングしようとなりました。

街のシンボルである時計台をくぐり、トコトコ歩くと件の文房具屋が見えてきました。

明るくカラフルな店内に、文房具だけでなくパーティの飾りやバッグなどの雑貨も並んでいました。

こういうお店大好き。けっこうじっくり見て回り、文房具セットとノートを2冊買いました。

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こちらの昆虫柄セット、実は母がピアノ教室の生徒さん用に買ったのと同じものなので、小学生男子とお揃いです・・・

だってかっこよかったから!もったいなくてまだ開けてません。

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リング式ノートも昆虫柄。

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「ruled pages」は「罫線付き」ということです。これも昆虫柄。

こちらは断面図にも柄が入っているのがポイントです。

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他にも可愛いものいっぱいあったけど、昆虫が超COOLだぜ!と思ってテンション爆上げだったんですよね、この時。ていうか今も思ってる。

お買い物したり、デパートをのぞいたりして、チェスター駅に着いたのは11時15分でした。

 駅舎はクラシカルな趣があり、左右対称の造りが美しかったです。

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駅の中はなかなか広く、いくつもベンチが設置されており、無料で利用できるトイレもあって、過ごしやすい雰囲気です。

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売店で軽食が買えるし、ATMがあるのも便利。

ちょうど空港で両替しておいたお金が終わりそうだったので、引き出してみました。

日本の銀行で使っているキャッシュカードでは引き出せませんが、あらかじめ作っておいたVISAデビットカードを使用しました。クレジットカードでも同様に引き出しができるみたいです。

カードの裏面に「PLUS」のマークが付いているものは、海外のATMでも引き出しできるのだそうです。

噂によると、海外のATMはカードが機械に飲み込まれたり、お金が出てこないのに記録上では引き出したことになってしまったり、最悪は引き出したところを強盗に遭ったり、というトラブルが起きると聞いていたので、これまで利用していなかったのですが、人通りがそれなりにある駅で、かつ何かあったら駅員を頼ればいいだろうという判断の下、チャレンジしてみました。

結果、何事もなくシワシワのお札が出てきました。ひと安心。

列車はほぼ定刻に出発し、だいたい予定通りにロンドン・ユーストン駅に到着。

地下鉄を乗り継いで、Blackfriarsへ。

経路はユーストン(Euston)からNorthern LineでEmbankmentへ、District LineまたはCircle Lineに乗り換えてBlackfriarsに到着。

駅構内には案内板がそこらじゅうにありますので、日本の都市の電車に慣れている方なら余裕だと思います。

さらに便利なのは、地下鉄構内の各所に置かれている「Tube map」です。

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今はデザインが変わっていると思いますが、かっこいいのか怖いのか、ちょっとホラーテイストのあるこの表紙、好きです。

四つ折りの小冊子になっていて、開くと路線図が描かれています。

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裏面に書かれている駅名から、路線図上での位置を検索できます。f:id:mikawayaemi:20171224174041j:plain

タテ15センチ・ヨコ7.5センチで手のひらに載るくらい、ポケットに入れて持ち歩けるサイズです。

構内の案内板の下にはたいてい置かれており、無料でもらえます。

観光客の中には知らない人もいるので、地下鉄内で迷っている人に他の駅への行き方を聞かれ、何回か手持ちのものを差し上げました。

ホテルはこれまでいろんな街で見かけたプレミア・インというホテルチェーンの一つでした。

Premier Inn Hotels | Book Direct for our Saver Rates

1人1泊6500円ほどで、ロンドン中心部としてはお値打ちです。

部屋はそれほど広くないですが、浴槽のあるバス付きが嬉しい。あとホテル1階のレストランで食べられる別料金の朝食バイキングがなかなか美味しいです。

すぐ近くに我々が愛する激安スーパーTESCOがあるのも心強い。

チェックインして荷物を置いたら、再び地下鉄に乗ってビッグベン見物へ。

最寄り駅のWestminsterへはDistrict LineでもCircle Lineでも行けます。

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いい感じにダブルデッカーも入れた写真が撮れました。

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駅名から分かるように、ウェストミンスター寺院も近い。

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すでに閉まっていたので、中には入れませんでした。

ウェストミンスターは閉まるのが早く、通常は15時、水曜日は18時までと看板に書いてありました。

しかも季節や行事によって変動するらしく、正確な情報は公式サイトでチェックするのが確実です。

Westminster Abbey » Entry Times

寺院前の芝生では、人々が思い思いにくつろいでいました。

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観光地のど真ん中に、こういうスペースがあるのはいいですね。

ここでまた母と姪っ子が疲れたと言い出し、ホテルへ帰る2人とは別行動です。

あてもなくブラブラ歩いていると、王室騎兵隊の司令本部があるホース・ガーズの前を通りがかった時に偶然衛兵の交代式を見ることが出来ました。

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ちなみに門の横に馬のフンがめっちゃ落ちてました、掃除はあんまりマメにしないんだろうか・・・

ビシッと決めた騎馬隊のお兄さんが立っていて

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奥からも手前のゲートからも人が来て交代します。

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あまり長い時間の式ではなかったですが、有名なバッキンガム宮殿の衛兵交代式と違って、柵もないし間近で見られて興奮しました。

すごいカジュアルに観光客が衛兵さんの進路に入って写真を撮るので、お巡りさんが時々注意してた。それも「あー、邪魔しちゃだめだよー」くらいのゆるい感じ。

そこからトラファルガー広場まで歩きました。

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周りがだんだん賑わってきて、観光地らしい雰囲気です。

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BBCシャーロックで見たまんまだ・・・!!!と内心ムハムハしてました。

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広場の前にはナショナル・ギャラリーがあります。

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これから入るには遅い時間だったので、ちょうど広場で始まった大道芸を見ることにしました。

見事なアクロバットと、身振り手振りや簡単な言葉での観客いじりもあって、国際都市ロンドンだわねーと感心しきり。ショーの後、些少ながらおひねりを渡しました。

すごく楽しかったよ、と伝えると、ニパッと笑って「Thank you!」と返してくれました。

その後も広場では次々と大道芸が始まり、ダンスあり、パフォーマンスありで、いくつかを眺めながら再びぶらぶら歩きです。

すると、かの有名な五つ星ホテル「The Savoy」があるではありませんか!

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こちらのホテル、泊まるところにこだわりのない私がなぜ知っているかというと、大好きな映画に登場するからなのです。

英国王のスピーチ」でアカデミー主演男優賞を受賞し、近年では「キングスマン」スーパークールな英国紳士スパイを演じたコリン・ファース主演!

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ハリー・ポッター」でスネイプ先生を演じるアラン・リックマン出演!

実は「ダイ・ハード」の1作目にも出ているんだぜ!

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チャーリーズ・エンジェル」が知名度高いけど、個人的には「悪の法則」がお勧めのキャメロン・ディアス出演!

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3者3様に魅力のある役者陣がモネの「消えた名画」をめぐって繰り広げる、軽妙洒脱にして度肝を抜かれるコメディ・エンターテイメント作品。

それが「モネ・ゲーム」だ!!!

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作品内で、上半身おしゃれスーツ・下半身パンツ一丁という魅惑の生足を披露するコリン・ファースが、ホテルの窓から抜け出して植え込みに落下するという間抜けにしてキュートなアクションを見せてくれたのがThe Savoyなんですよ。

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これまた「映画と同じ!!!」と大興奮してパシャパシャ撮る私を、通行人が「なぜホテルを?」と不思議そうにじろじろ見てましたが構うものか。

偶然に発見したので感動もひとしおなのです。

ちなみにアラン・リックマン氏の全裸も拝見することが出来ます。ぽってり&モチモチしてて、ありがた可愛かったな・・・

ラッキーだったわとホクホクしつつ、そろそろテムズ川でも見ますかと大通りを右に折れ、ウォータールー橋へと向かいます。

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ほどよい夕暮れ、橋の上に立ち、テムズに浮かぶ船を眺めながら頬を撫でる川風にあたります。

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このとき突然、イギリスにいる嬉しさが胸にこみ上げてきました。

日本を発って約10日、やっとイギリスが体になじんできたのかもしれません。

ずっとここにいたい、帰りたくないと思ってしまった。

少し切ないけれど、これはきっと悪いことではないんだと思う。

そのままテムズ川沿いを歩き、ホテル最寄駅のBlackfriare方面へ向かいます。

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途中にあるサマーセット・ハウスで、The World Illustration Awardsの展覧会が行われていました。

サマーセット・ハウスは古典主義的な建築様式の大規模な建物で、18世紀の終わり頃に建てられたそうです。

現在では政府関連機関や芸術・教育関連機関が入っているそうです。冬になると中庭がアイススケートリンクになり、ロンドンの冬の風物詩になっているらしいので、一度行ってみたいなー。

Somerset House |

毎年世界各国からイラストレーターが出品し、8つのカテゴリーに分かれていて受賞作品を決めている国際的な催しなんだそう。展示に関するパートナーをサマーセット・ハウスが務めており会場を提供しているため、ここで作品を見ることができるんですね。

World Illustration Awards – The AOI

ちらっと案内板を見てみたら、無料で入れるとのこと。姪っ子はイラストを描くのが好きだし、誘ってみてよければ明日にでも来てみようと考えながら、お散歩は続く。

テンプル教会を過ぎてしばらく進むと、なにやら由緒ありげな建物が。

控えめにかけられたプレートには「J.P.モルガン銀行」の文字。

これがかの、良くも悪くも有名なJ.P.モルガン銀行のオフィスなのね・・・

英国の日が長い夏といえども、あたりはすでに暗い時間になっており、さすがにオフィスに人気はありません。

これ幸いと中を覗いていたら、重厚感のある建物の雰囲気とは対照的に、近代的な設備が整えられた会議室らしき部屋の様子をうかがうことが出来ました。

「大きなシノギの匂いがするな・・・」

上記の意味が分からんという方は、原作:天王寺大、作画:渡辺みちおによる漫画「白竜」をご参照下さい。

「白竜」全21巻

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B002DELDT8/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=mikawayaemi01-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B002DELDT8&linkId=cf4a7d3f8db0136d531046b9d0207e11

「白竜 LEGEND」全46巻

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01LTI9XJ0/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=mikawayaemi01-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B01LTI9XJ0&linkId=2da730b85a2b7ad44d3910004163bed7

「白竜 HADOU」1~5巻(※6巻は2018年2月11日頃の発売予定)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4537135573/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=mikawayaemi01-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=4537135573&linkId=dc56c7682ce0a811fa9ba5c268634c7f

「白竜 LEGEND 原子力マフィア編」上下巻

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00WSB9J74/ref=as_li_qf_sp_asin_il_tl?ie=UTF8&tag=mikawayaemi01-22&camp=247&creative=1211&linkCode=as2&creativeASIN=B00WSB9J74&linkId=6c998994b087df33b776a823dd44ffdf

「白竜」初心者には、上下巻で手に取りやすいながら、内容が特濃の「白竜 LEGEND 原子力マフィア編」をお勧めしますぜ!

簡単に言うと、えげつない手段を用いて荒稼ぎした金の匂いがするぜ・・・てことです。

とっぷり日も落ちた頃、やっとホテルに戻りました。

帰り道の途中、イギリスに本部のあるスシチェーン「itsu」のサーモン巻きをテイクアウトで購入しました。

ちなみにイギリス英語では「Take out」ではなく「Take away」が一般的なようです。

サケの獲れる北海が近いせいか、新鮮でなかなか美味しい。北欧でもサーモンは美味しかったです。

デザートはベリー入りヨーグルト。これも好みの味でした。

他にもスシを売っているお店はありましたが、ここが一番気に入ったのでロンドン滞在中は何度か行きました。

スシ以外にもアジア料理というくくりで餃子とかもあって、新作の開発にも余念がなく、季節ごとにデザートを変えたりと、いろいろと工夫しているようなので、機会があったらお試しください。

www.itsu.comただ、私が魚の中でサーモンが一番好きだから、点が甘いという可能性はあります・・・

夕食後は溜まっていた洗濯物をまとめて洗い、部屋のそこかしこに干して就寝。

4日連泊するため、干したまま日中に気兼ねなく出かけることができるのです。

明日からはがっつりロンドン観光です。

2017年の更新は今回で最後になります。続きは来年ですね!

よいお年を。

チェスターぶらぶら歩き~後編 夏休み気分にひとさじの郷愁を添えて

チェスター観光後編は、旧市街を取り囲む城壁のコンプリートから!

昨日も城壁を歩きましたが、半分しか周れなかったため今日は残り半分です。

時計台が目印のイーストゲートから城壁に上り、反対周りを歩きました。

天気がよくて気持ちいいし、眼下の街並も可愛らしく、お散歩日和です。

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城壁を歩いている間、ずっとおじさんが前にいて、城壁の写真を撮ろうと立ち止まるたびに、なぜかおじさんも写真を撮るために立ち止まったり、物思いにふけったりするので、もう一緒に映しちゃえと撮った一枚です。

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風景写真になるべく人は入れたくない派なのですが、後で見てみると、この「なかなかどいてくれないから仕方なく人物も撮った」写真の方が思い出を呼び起こすことがあるんですよね。

ロシアのエルミタージュ美術館で撮ったイチャイチャカップル入りの「大使の階段」写真もそんな感じでした。

mikawayaemi.hatenablog.com「おじさんアンニュイやね」「金髪ってマジで日に透けると輝くね」など姪っ子と話しつつ、のんびり歩いていると、ディー川が見えてきました。

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クルーズ船の乗り場があったりして、けっこう賑わっている。屋台や売店も出ていてリゾート感があります。

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城壁から降りられるブリッジゲートで「もう疲れたからホテルに帰る」という姪っ子と別れ、さらに城壁を進みます。

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チェスター城が見えてきました。

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「え?小さくない?」と思いますか?私も思いました。

本来は当然もっと大きなものだったのですが、現存しているのはこれぐらい。今は一部が軍事博物館や裁判所として使われているそうです。

チェスター城は1070年位ウィリアム1世(征服王とも庶子王とも呼ばれる)により、モット・アンド・ベーリーという様式で建造されました。

モットは小丘(小山)という意味で、丘や小山に盛り土をして粘土で固めて、その時に土を掘り出すことによって周囲に堀を形成し、丘の頂上に木造または石造のキープ(天守)を造ります。そして丘は木造の塀で囲んで、貯蔵所や住居といった施設を建造したのだそうです。ちなみにベーリーの意味は外壁です。

モット・アンド・ベーリーは素早く建てられるのが特徴で、ノルマンディー公ギョーム2世によるイングランド征服(ノルマン征服ともいう)後のウィリアム1世(ウィリアム1世はギョーム2世でもあるのです、ああややこしい・・・)や、ノルマン貴族が数多く建築したそうです。

領地をめぐって群雄割拠した時代に流行った建築様式ということなんでしょうなー。

その後12世紀に石を用いて再建され、外壁も追加で建築されたとのことです。

13世紀にはウェールズ討伐の前線基地だったり、17世紀には王党派と議会派の戦いがチェスターまで及んだり、中世にさかのぼればヴァイキングの侵略を受けたりと、なかなか血なまぐさい歴史を持つ地なのです。

中を見学するには「Secret tour」というガイド付きのツアーに限るとのこと。

このツアーは月に2回だけ催行されており、現時点(2017年12月31日)では第一火曜日と第3木曜日の11時30分開始、時間は90分ほどだそうです。催行時期は4月初めから10月終わりまでとのことです。

最新情報は下記のサイトでご確認下さい。

Agricola Tower and Castle Walls Chester Castle | English Heritage

ツアーに関する詳細な情報は、チェスターのさまざまツアーを行っている団体「The Chester TOUR」のサイトをご覧下さい。

Secret Chester - Chester Walking Tours

サイトによると、The Chester TOURという団体は、きちんとした訓練を受けて英国政府の公認を受けた36人の方たちによって構成されており、地域の旅行会社や美術館、博物館、歴史遺産保全団体などと連携しているそうです。

チェスター城ツアー以外にも、いくつも面白そうなツアーがあります。料金も7~10ポンド(1000~1500円くらい)で良心的。

Chester Walking Tours - Fully Guided Tours of Chester

ゴーストツアーと動物園ツアーに心惹かれます!

Ghost Tours - Chester Walking Tours

Chester Zoo Tour - Chester Walking Tours

ただ動物園ツアーは15名からの団体のみだから、個人旅行では無理かなー。でも交渉してみたら、どこかの団体に入れてもらえるかも。

ダメもとで、とりあえず交渉してみると意外と上手くいく。海外旅行で得た最大の教訓です。

城壁を過ぎると、わりとすぐに普通の道路と合流したので、この辺りが区切りだろうと引き返しました。本当はもう少しあったようなのですが、警察署と競馬場があるくらいなので、まあよかったかなという感じです。

警察と競馬場に並々ならぬ興味がある方は、大きめの道路を横切るとまた城壁がありますので、行ってみて下さい。

引き返す時は城壁の上ではなく、並行する道を歩いてみました。

木々が並ぶ川沿いの道を、散歩する人あり、サイクリングする人あり、ベンチで軽食を食べる人あり、この国で多くはない好天の夏をエンジョイする人々はどこか浮かれていて、つられた私も久々に夏休みの浮かれた気持ちに浸ります。

城壁に沿った道なりを歩くと、川を離れてまた市街に戻りました。

やがて右手にローマ円形劇場跡が見えてきます。これ、一応ガイドブックにも載っていますが、なんというかこじんまりしていて、遺跡っぽいものがある公園くらいの規模です。

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子供たちが遺跡に登って遊んでたりする。

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実は今回のブログの一番最初に乗っている写真に、上から見た劇場跡が写っているんです。右下ですね。

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芝生に寝転んで日向ぼっこしている人もいて、市民の憩いの場という雰囲気なので、これはこれでいいのかもと思いました。

街中を散歩しつつホテルに戻ると、自由行動していた母も、先に帰った姪っ子も部屋で休憩していました。

そろそろ夕食の時間でしたが、まだ昼のフィッシュ&チップスが持たれていてあまり食欲がない。

しかしながら、母がTESCOで買ってきた出前一丁の袋めんを見て、猛烈に食べたくなり速攻で買いに行きました。

日本のパッケージとは違って、なんかメタリックなカラーリングの袋に入っており、いくつかある中のSoysource(しょう油)味を購入。

写真に撮っておけばよかったと今は思うのですが、その時は早く食べたい!と夢中で・・・

キッチン付きの部屋ではなかったので、ちゃんとした調理は出来ないのですが、半分に割った麺をマグカップに入れ、熱湯を注いでフタ(部屋に置いてあったバインダーを使用)をして数分待つと、かなりいい出来上がり具合になりました。スープも半分残しておくのがポイントです。そうしたらお代わりできますから。

すごく!美味しかった!

さほど日本の味が恋しいと思っていないつもりだったけど、やっぱり食べ慣れた味はいいもんでした。

出前一丁で気が抜けたのか、食後の歯磨きをしたら眠くなり、10時くらいには寝てしまいました。昨晩は夜更かしして姪っ子とトークしてましたしね。

明日はロンドンへの移動日。チェスター駅を12時35分発だから、ゆっくりでも大丈夫。

ロンドンに4日泊まった後は、母と姪っ子は帰国し、私の1人旅が始まります。

旅もいよいよ後半です。

では。 

チェスターぶらぶら歩き~前編 街にも人にも時は流れる

チェスター2日目の朝。今日は一日街を観光です。

イギリス国内で最も人気があると言われているチェスター動物園に行こうかという話も出たけど、500エーカーという広大な敷地(なんと東京ドーム約43.46914個分!)を歩き回る体力が母と姪っ子にはないこと、オンラインで安くチケットを買っても16.36~23.63ポンド(約2329~3364円)とそこそこ高額なこと、という理由により今回は見送りました。

1人なら行ってたけどね・・・私という案内役なしに2人だけで観光をするのは難しそうだったのもあり、あきらめました。

でも次回は絶対行きます!

チェスター動物園の魅力は何かというと、やはり動物の展示施設や放飼場に檻も柵もなく、堀や水路が使われていて、より自然な姿を見ることが出来るのです。

開園から閉園まで丸一日いても、きっと飽きない・・・しかしそれはコアな動物好きだからこそであって、そんなに興味のない人を付き合わせるのも申し訳ないなーというのもあったのです。

チェスターの街自体もよかったし、必ず再訪します!

www.chesterzoo.orgTESCOで買ったクロワッサンなど食しつつ、ぼんやり決めたプランは

①チェスター大聖堂を見る

②フィッシュ&チップスを食べる

③バーゲンセールでお買い物

の3本です。

まずは街の中心部にあるインフォメーションセンターで地図&パンフレットをゲット。

表紙はチェスターならではの黒い木枠がイメージされた、レトロで可愛らしいデザイン。

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中身は街の地図と、歴史についての解説やガイドツアーの申し込み先など、観光に役立つ情報が詰まっています。

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これで2ポンドくらいだった気がする・・・紙質がしっかりているし、記念としても資料としても手元に置いておけるのでお勧めです。

インフォメーションセンターには、この他にもブックタイプの観光ガイドもありますので、お好みと予算に応じて選べるのが楽しいです。

こちら、1階にインフォメーションセンターが入っている建物です。目の前が広場になっており、大道芸の人がいたりして賑やかな雰囲気。

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向かいには、街のランドマークともいえるチェスター大聖堂がそびえています。

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大聖堂前には赤いポピーの造花で作った花輪が供えられていました。

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イギリスでは、赤いポピーは戦没者への追悼の意を表す花とされています。

その由来は、イギリス連邦に属するカナダの医師であり詩人でもあったジョン・マクレーの詩「フランダースの野に」にあるそうです。

第一次大戦に軍医として従軍したマクレーは、最大の激戦地となったフランスのフランドル地方に赴き、大学教授時代の教え子の死と直面します。そして、遺体を埋葬した際に目にした、戦火によって荒廃した大地に無数に立ち並ぶ兵士たちの墓と、咲き乱れる赤いポピーの花という光景をもとに一編の詩を編んだのです。

  フランダースの野に ポピーの花がそよぐ

  幾重にも並ぶ十字架の間に

  僕たちの場所と印された地に

  ひばりは今も 勇敢に飛んで歌う

  砲音の轟く中 その声はかき消されても

  (ジョン・マクレー作 『フランダースの野に』より)

作者自身もまた、その後に戦死したそうです。

興味を持たれた方は、詩の全文をネットや書店などで探してみて下さい。いたましくも、美しい詩です。

イギリスでは、第一次世界大戦の休戦日にあたる11月11日を英霊記念日と制定しており、同大戦以降のイギリス軍が関与したあらゆる戦争及び紛争の戦没者を追悼する日としています。

毎年11月になると赤いポピーの造花を胸に付けた人々をあちこちで見かけられるようになるのですが、私がイギリスを訪れたのは8月末でしたから、大聖堂に赤いポピーが供えられていたのは意外でした。

ポピーの花輪はまだ真新しく、そういえば8月は第2次世界大戦が終わった月だったなと思いました。

あるいは、違う戦争で命を落とした人たちに捧げられたのかもしれません。今もどこかで戦争は続いており、誰かが亡くなっているのですから。

大聖堂の中は静かで、照明も限りなく絞られているため、ほどよく暗く、自然光を透かすステンドグラスの輝きがいっそう映えます。

つたない写真では素晴らしさを伝えられないのが残念ですが・・・

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以前に聞いた話によると、教会で聖書の教えを図像化したステンドグラスが用いられているのは、かつて文字を読めなかった信者にも分かりやすく内容を伝えられるようにすること、また視覚的に天国を疑似体験させる効果があるためだそうです。

確かに信者ではないどころか、無神論者の私でも胸を打たれずにはいられない荘厳な雰囲気でした。

絵を描くことが好きで、最近は美術に興味を持っているらしい姪っ子は

「きれい・・・来てよかった・・・」とつぶやいていました。

そう思ってくれて、本当によかった。

世界は自分の頭の中よりも広く、とてつもなく美しいことも、とてつもなく残酷なことも、どちらも起こりうるんだと、私たちはその狭間を揺れ動きながら生きているんだと、知ってもらえたら嬉しいと考えていました。

彼女と同じように10代の女の子だった頃、自分のいる世界が狭いことも、出て行こうと思えば行ける外の世界があることも、そのためにはどうすればいいかも、分かっていませんでした。

あの時にそれがあれば、もっと楽に息ができたであろう小さな窓を姪っ子にあげられたなら、こんなに喜ばしいことはないなと思うのです。

姪っ子の成長に思いをはせつつ、しんみりしていたところ

「ねえねえ、あれはなに?」

と聞かれました。

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「パイプオルガンじゃよ、教会音楽には欠かせない楽器じゃよ。バロック期にオルガン文化は全盛を迎えたんじゃよ」

「へー。あれは?」

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「キリストの誕生を祝いに訪れた東方の三博士じゃよ、聖書にもあまり詳しくは書かれていないんじゃよ」

「へー。あれは?」

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「神父様がミサで聖書を読む時に置く台じゃよ、じゃっかんの厨二感を匂わせているような気がするが、こっちが本家なんじゃよ」

「へー、そうなんだ」

姪っ子や、君は私を簡易ウィキペディアか何かだと思っていないかしら?

「どこを撮っても絵になるねえ」

「そうだねえ」

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ぐるりとひと回りしたところで発見した、レゴで製作するチェスター大聖堂(途中)

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これ設計とか作業の手間を考えると、気が遠くなるわ・・・

レゴブロックのイベントが開催中らしく、子供たちがレゴで遊べるブースがありました。ちょっとやりたかったけど、大人だから我慢。姪っ子は「別に」だそうです。もー、思春期まっただなかめ!

そういえば、いろんなガイドブックや旅ブログでお馴染み、各国の言葉で書かれた「チェスター大聖堂へようこそ」を見ましたよ。

一番上にある日本語のやつ、「そこでスペース開けるかね?」な書き方にニヤニヤしてしまった。

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あ、忘れてましたがチェスター大聖堂は入館料無料です。ただ寄付は募っていますので、お気持ちに応じた金額を募金箱へどうぞ。

また、併設されたギフトショップはなかなかの品ぞろえでした。ゴシックテイストの入ったアクセサリーや文房具、インテリアグッズなど、見ているだけでも楽しく、姪っ子は大喜びして自分用のお土産を買いこんでいました。

私が購入したのはこちら。英国王室の歴史豆知識を400話つめこんだ本です。愛憎ドロドロ&血みどろエピソードてんこもりで、かなり面白い。

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ショップには英国の歴史に関する書籍を置いた一角があり、第一次大戦・第二次大戦時の豊富な写真資料が収録されたものもあったりして、いろいろ迷った末にこれに決めました。セールで10ポンドだったし。

次に行く時には、ごそっと買いこんじゃおうかな。

ちなみにショップのすぐ近くにトイレがあります。けっこう広くてきれい、無料なのが嬉しいです。こういうトイレは本当に貴重なので、機会を逃さずに入っておきました。

大聖堂を出た後は、お腹も空いてきたことだし、広場に面したお店でフィッシュ&チップスをいただくことに。

オープンテラスでこじゃれた感じの店構えで、けっこうお客さんが並んでおり、期待は高まります。

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カウンターで注文してから、席に座って待っていると持ってきてくれるシステムでした。

内装も可愛いね、とこの時点では我々は浮かれていた。

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そして届けられたブツ。

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なかなかのサイズ感です、幅20センチくらいあったような。ケチャップとマヨネーズは有料です。でも付けないと無味なので、忘れずにもらって下さい。

勘のいい方はお察しの通り、おいしくなかったです・・・

油でギットギトで、衣がべちゃっとしてて、ものすごく胃にもたれます。

アンブルサイドで食べたフィッシュ&チップスがおいしかっただけに、ガッカリ感がハンパない。

「これはあきませんな・・・」

「ですな・・・」

とテンション低くもさもさ食べ、案の定残し、足取り重く店を出たのでした。

でも外に出ればお日様ピカピカだし、とりあえずお腹は満たされたし、街中セールで70%OFFの景気のいい赤札が貼られまくってるし、おりゃっ!!と気合を入れ直してバーゲンハントに挑むのでした。

可能であれば、バーゲン時期にイギリスに行くのをマジでお勧めします!

旅の間がシーズンど真ん中で、エジンバラからロンドンまで南下しましたが、どこの街でもだいたい70%OFFに値下げされていました。

ここまで大胆な値下げ率は日本ではあまり見られない気がします。あってもバーゲン終わり頃の、いいものがもう残ってない時とか。おかげでかなりお安くいろいろ買えました。

ピアスをいっぱい買いこんだお店で、店員さんがラッピングをしてくれながら「ラ~ブリ~❤ラ~ブリ~❤」と歌うように唱えていたのが印象的でした。

姪っ子との間で店員さんのモノマネがしばらく流行りましたね。すごく特徴があったので。今でもやってしまう。

「Lovely」はイギリスでよく使われるカジュアルな褒め言葉ですね。老いも若きもよく口にします。「いいね」くらいの感じでしょうか。

「Nice」とか「Fine」よりポピュラーみたいです。

お買い物の後は、2人で町ブラして、疲れたとホテルに帰った姪っ子と別れてさらに1人でお散歩を続けました。

少し長くなるので、いったん切りますね。次の更新はなるべく早めにしたいです。

では。

 

まったりハワースから、のんびりチェスターへ~イギリスにも回転ずしってあるんだね

部屋割りの都合でダブルベッドで一緒に寝たため、寝相の悪い姪っ子の裏拳により何度か起こされる夜をやり過ごし、無事に目を覚ますと、ベッドのはしっこで棒みたいにまっすぐになってました。

姪っ子は真ん中で大の字。ワンパクでもいい、たくましく育っておくれ・・・

昨夜は10時ごろには眠ったので、しっかりHPが回復している感じ。

寝ぼすけの姪っ子に声をかけて朝食をとるためレストランへ下りていきました。

朝食は前回もご紹介したこれ。

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この黒いのなんだべさー、とボソボソ話していたら、お隣に座っていたイギリス人ご夫婦に「ブラックプティングていうんだよ」と教えていただいたり、たまたま近くにいた日本人ご夫婦にヒースの散策について説明したりと、和やかな時を過ごしました。

そういえば、トーストに塗るものを選んでいる時に、悪名高きマーマイトを発見したので試してみました!

ご存知ない方に、簡単にマーマイトの説明を。

ビールの酒粕を主原料としたペースト状の食物で、主にイギリスおよびニュージーランドで生産されています。イギリスのものは濃い茶色をしており、粘り気のある半液状で塩味が強く、独特の臭気を持つ、とされています。

かなりパンチの効いた味と香りのため外国人には受け入れづらいと言われていて、実際に日本やアメリカでは悪評が高く普及していないそうです。

確かにあまり売ってるのを見かけないですよねー。

しかし私は事前にイギリス在住の、うめだまりこさんの本「渡英2年うめだまのイギリス自由帳」にて、美味しいマーマイトの食べ方を予習済みなのですよ・・・

渡英2年うめだまのイギリス自由帳 | うめだ まりこ |本 | 通販 | Amazon

こちらの本はフルカラーのコミック形式で描かれており、日本のゲーム会社を退職してイギリスで就職した作者の英国暮らしがつづられています。

読んで楽しいだけでなく、旅行にも役立つ情報があり、今回の旅行の前に熟読しました。

で、マーマイトに戻りますと、トーストにバターを塗ってから、うすーく延ばすように塗るとマジうまなのです!

マーマイトは味噌としょう油の中間のような味わいなので、しょう油バターというか、味噌バターというか、コクのある塩気がまろやかなバターと非常にマッチするんですなー。

塗り過ぎないのがポイントです。

本場ではスープに溶かしたりもするそうですが、みそ汁と考えると納得。

思い出すと食べたくなってきた・・・アマゾンでも買えるみたいなので、興味のある方はトライしてみてください。

私はさっそく取り寄せます!すっごく好きな味だったんです、ビタミン豊富で栄養価も高いらしいし。ただ好き嫌いはありますので、自己責任でよろしく。

http://amzn.to/2wVdtRS

朝食後、チェックアウトしてレセプションの方にタクシーを呼んでもらい、キースリーバスステーションへ。

今回も運転手さんはターバンを巻いた男性でした。とても無口な方だったけど、すごくスムーズな運転でベテラン感がありました。

料金は6ユーロ。ホテルからキースリーの鉄道駅よりもバスステーションまでの方が少し近かったかもしれません。

調べたところ、鉄道駅とバスステーションの間は徒歩10分くらいみたいです。

バス停はショッピングモールの中にあり、プラットホームがAからPまである大きなところでした。

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待合所に売店があって軽食が買えるのと、無料のトイレがあるのがありがたい!

トイレは有料の所が多いので、これは貴重です。

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待合室のようすです。広くてきれい、田舎のせいかのんびりした雰囲気でした。

少し定刻を遅れて出発するも、やはり早めに乗り換え地点の街Leeds(リーズ)に到着。

遅れて出発⇒その分飛ばすから早めに到着、はもはやイギリスのバスの仕様ね・・・

リーズはブリテン島の真ん中あたりにある大きな街で、映画『ロード・・オブ・ザ・リング』の原作『指輪物語』を著したJ.R.R.トールキンが教鞭をとっていたという、英国で有数の規模を誇るリーズ大学があります。

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amzn.toバスの車窓から眺めるかぎりでは、やはり学生さんが多くて賑やかだなと感じました。あとはいろんな場所にグラフティの落書きがあったり、ちょっと治安が悪そうな一角があったりと、一気に都会に来たという印象です。

下りたバス停はナショナルエクスプレスの専用ステーションでした。

乗り継ぎ便を待っている間、大きな荷物を抱えて1人でいる中国人女性に話しかけられました。中国の方は基本団体で旅行するので、年配の女性が1人でいたということは仲間とはぐれたのかもしれません。

心細くなっていたところ、同じ東洋人を見かけて嬉しくなったのでしょう。ニコニコしながら近づいてきました。

がっつり中国語だったため、唯一知ってる中国語で「对不起 我是日本人(ごめんなさい、わたし日本人なんです)」と答えました。

「はぐれたんですか?英語を話しますか?」と英語で聞いてみましたが、ちょっと困った笑顔で首を振るご婦人。

うーん・・・どうしよう、とお互い考えている空気が流れ、また明るい笑顔に戻ったご婦人は、手を振って去って行きました。

もっと出来ることがなかったかな、と時々思い出します。時間はあったんだし、言葉が分からなくても一緒に探してあげることは出来たのでは?

旅行中、いろんな所でいろんな人に助けてもらったのに、自分はそう出来なかった後悔があるんですよね。なので、日本に帰ってから海外からの旅行者に道などを尋ねられた時には、全力で応えるようになりました。

イギリスから帰ってきて1年の間に2回だけ経験しましたが、すっごく晴れ晴れとした気分になれます。「情けは人のためならず」とは、昔の人はいいことを言ったもんですなー。

さて、リーズからチェスターまで、またナショナルエクスプレスで移動。だんだん空が晴れていって気持ちよかったです。

チェスターは城壁に囲まれた街で、特徴的な黒い木組みが可愛らしいです。

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チェスターのバスステーションからホテルまでは歩いて10分くらい。

宿泊したのは、Bridge Street Townhouse

こじんまりしたレンガ造りの建物で、高さはありませんが敷地が広く奥行きがあり、何棟も客室があります。

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お値段はトリプルルーム1泊115ポンド(約16000円)ですから、まあまあリーズナブル。必要最低限のアメニティはそろっており、バス&トイレが広いのもポイント高いです。パネルヒーターがあって洗濯物が乾かせるのもいい。

ちなみにレセプションのお兄さんが色男です。イケメンていうより、艶っぽさのある「色男」という表現がしっくりくるハンサムガイでございました・・・眼福。

Bridge Street Townhouse (イギリス チェスター) - Booking.com

食事は付いていないため、お馴染みのスーパーTESCOで調達しました。

とりあえず荷物を置いて散策へ。途中で見かけた回転寿司屋「yo!sushi」に入りました。その後あちこちで見かけたので、チェーン店のようです。

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最初はこの看板に惹きつけられました。

声に出して読みたい日本語「夏 可愛い 美味しい フレッシュ」

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そんなに食欲はそそられないけど、ポップなイラストもキャッチ―。

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こんな感じで寿司が回っております。

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巻きずしにサーモンを乗せて七味を振りかけたやつが美味しかった!ただ私は無類のサーモン好きなので、参考にならないかも。

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さすがに値段は日本の倍くらいしました・・・

日本茶があって、無料で飲めたのは嬉しかったです。久しぶりの緑茶でホッとしたー。

しょう油皿の「yo!」が可愛い。しばらく姪っ子との間でラッパー風に「yo!sushi」(yo!という時に動きをつける)と意味もなく店名を言うのが流行りました。

食後は引き続き散策。

大時計の下にある階段から城壁に上り、ぐるりと歩いてみました。

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昔ながらのお家あり、広い芝生のある公園あり、運河ありと、景色に変化があって飽きません。

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陽気なカップルに写真撮影を頼まれ、仕事で写真を撮ることもある身としては張り切りました。

画角を考え、2人と風景がバランスよく収まるようにと気合を入れた1枚に、2人とも「Beautiful!!」と喜んでくれました。善き哉。

かつて見張りの人が使っていたという詰所。寝泊まりするには狭そうだった。

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当時使われていたガス灯。後ろを歩いていたナイスミドルが、どうやって点灯していたか説明しているのを聞けてラッキーでした。

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移動の疲れもあり、夕方にはホテルに戻ってテレビを見つつのんびり過ごしました。

滞在中、よく見ていたのが公共放送のチャンネル4。若者やマイノリティ、知識層などを対象にした番組構成で知られているそうです。

All 4 | The on-demand channel from 4

ニュースもやれば、バラエティもあり、コメディドラマも映画もありとバリエーションに富んでおり、同じ番組をリピート放送してくれるため、次第に慣れて聞き取れるようになり内容も分かってきて、より楽しめました。

これを続けたら、リスリング能力が飛躍的に上がりそう・・・サイトから番組が見れるようなので、ちょっと頑張ってみようかしら。

と思ってサイトを探っていたら、めちゃくちゃ見たかった「Queer as Folk」が見れるじゃないですか!でも再生ボタンを押しても動画が始まらないんだけど・・・いろいろやってみたが無理でした・・・

さらなる調査の結果、イギリス国内でしか視聴できないと分かりました。無念でござる。

もう大人しくDVD買います。UKシリーズのコンプリートコレクション買っても送料込みで5000円切るしな。

amzn.to話を戻して、まったりチャンネル4を見ながら姪っ子と夜中まで語り合いました。

将来のこととか、けっこう踏み込んだ話もしたりして、これもまた旅の醍醐味。

明日はチェスターを観光して、もう1泊するから移動もないし、ようやく落ち着けた気がします。

3人での旅は半分が済んだというところ。まだまだこれからです。

次回はチェスターの王道観光です。

では。

 

 

ハワースまったり観光~ブロンテ博物館とこってり飯、そして犬

ハワースの昼下がりは、光に映える緑の丘が美しかった。

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ホテルは急な坂の途中にあって、上るのは大変だけど眺めはいい。

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泊まったのはThe Fleece Inn、フロントがなくて1階のパブレストランのカウンターでチェックインするという、ちょっと変わったシステムでした。

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外観はこじんまりしてるけど内装がすごく可愛く、バスルームは広くてアメニティも充実していて、ウェルカムおやつ的なクッキー&チョコレートがガラス瓶にたくさん入ってるのも嬉しい。お菓子は素朴な美味しさでした。

2台設置されているオイルヒーターで洗濯ものを乾かせるのも地味に助かります。

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フリースイン (イギリス ハワース) - Booking.com

朝食込で1泊3人が135ポンド(20000円弱)だから、料金から考えるとかなり贅沢なお部屋です。料理もおいしく、おすすめの宿です。

こちらが夜ご飯にホテルのレストランで食べたオニオン&チーズパイ的なものポテト添え。

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チーズが濃厚で美味しい!・・・けれども量が多くて味も濃いので食べきれなかった。喉がね・・・「もう無理です」って門を閉めました・・・

ただ味はいいんですよー。お酒が進みそう。あとポテトはさすがの旨さでした。

実はホテルの周りに夜ご飯を食べに行ける店がないんですね。観光客向けの軽食を出すレストランも夕方には閉まってしまいます。

さらにスーパーもキオスクも近隣にはなく、そこは少し不便です。

ハワースの鉄道駅近辺にはあるのかもしれませんが、私たちはキースリー駅からホテルまでタクシーで乗り付けたため、残念ながら生活の場としての町の様子をちゃんと見れていなので分からないです。

今調べたところ、駅の近くにコンビニSPARがあるみたいです。そこまで行けばご飯を食べられるお店がいくつかありますね。サンドイッチ屋さん、インド料理、イタリアンなどなど。ハワースに行かれる方はご参照下さい。

ただし営業時間にはご注意を。観光地でも意外なほど早く閉まったりします!

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ちなみに私の愛する庶民派スーパーTESCOはキースリーまで行かないとないらしい。

そしてこちらが朝食。

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ワンプレートでこのセットが出てきます。トーストを別に持ってきてくれて、焼き加減などを聞いてくれます。

上の方にある黒い円形のものは、ブラッドソーセージです。豚の血を主原料にしているため味に癖があります。まずくはないけど、完食できなかった・・・

朝食の定番らしい焼きトマトとビーンズには、そろそろ慣れてきました。

飲み物やジャム、果物やシリアルはレストランの中に置かれた台に並べられていて、ご自由にどうぞでした。種類が豊富で量も十分あり、もらったリンゴを後でおやつ代わりにしました。

少し時間を戻して、チェックインしてから本来の目的であるブロンテ博物館へ向かいました。

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ホテルの前の坂道をトコトコ上り、教会が左手に見える小道を左折します。

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ちょうど女の子が道の奥へ駆けていきました。

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10分と歩かずに到着、裏手には駐車場があるそうです。

Bronte Parsonage Museum

基本は毎日開いていて、開館時間は4月から10月が10時~17時半、11月から3月が10時~17時、元日だけ12時~17時です。

2017年12月24~27日、2018年1月2~31日が休館日という情報が2017年7月時点で公表されていますが、最新情報はサイトでご確認下さい。

入館料は大人8.5ポンド、学生6.5ポンド、子供4ポンド(5歳以下は無料)です。

人数によってはファミリーチケットの方がお得です。大人2人と子供4人までは20ポンド、大人1人と子供1人なら10ポンドで入れます。

受付では無料の日本語パンフレットをもらえます。ペラッとした薄いものですが、展示物の簡単な説明が書かれていますので、忘れずにもらいましょう。

館内は写真を撮ることができます。正直私はあまり興味がなかったため、母に指示されるままにパシャパシャ撮りまくってました。

いくつか載せますので、興味のある方へ。

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リビング的なスペース

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台所、とても狭い

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当時の服装。コルセットでそうとう締めつけて着るんだろうな・・・

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ブロンテ姉妹が赤ん坊の頃寝かされていたらしいベッド

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ブロンテ姉妹の父親が亡くなった時に使用していたベッド。思いのほか小さい

ミュージアムショップはなかなかの充実ぶりです。切り絵風のブックマーカーがシックで素敵。お値段も安いのでバラマキ土産には最適かも。

ブロンテ博物館を訪れるという長年の夢が叶って浮かれる母は「そんなに?」とビックリするくらい買ってました。

博物館を出たところに2匹の犬を連れたお爺さんがいて、犬と遊ばせてもらえた。

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かわゆい。

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もう一度言う。かわゆい。

お爺さんは近所にお住まいで、博物館は散歩コースなのだそう。2匹とも体は大きいけど人慣れしていて優しく、わしゃわしゃ撫でさせてくれました。シェパードっぽい子の方がやんちゃで、なかなか上手く写真が撮れず、お爺さんが「Stay!」と言い聞かせてやっとまともなのが撮れました。

しかしこの直後に、またもワフワフくっついてきた。三度目だが言う。かわゆい。

ハワースに来たからには「嵐が丘」で有名なヒースが見たいということで、観光案内所で地図をもらい、散策しつつ探すことにしました。

教会と墓地に挟まれた裏道を抜けていくと、

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草に覆われた小道に出ました。

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小道を抜けると開けた野原に着きました。野原から町を見下ろす眺めは壮観。

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この野原はヒースをめぐる散策コースの出発点になっているようです。いくつかのコースを示す看板が立てられており、トレッキング風の装いをしている人たちを見かけました。

膝の悪い母と、疲れやすい姪っ子がここらで音を上げたため、これ以上の散策はせずに引き返すことに。

写真ではまだ明るいですけど、夏のイギリスは日が長いので、もう18時は過ぎてます。

ホテルに戻ってひと息つくと、夕ご飯にちょうどいい頃合いでした。

こってりめ&量が多い食事でお腹をパンパンに満たし、久しぶりにゆっくりバスタブに浸かれたお風呂の後は、バタンキューで眠ってしまいました。

各種交通機関を乗り継いだ長距離移動で、気が張って疲れていたのでしょうね。

ダブルベッドを姪っ子とシェアして使っていたため、寝相の悪い姪っ子に夜中顔をバンバン張り倒されて何度か起きました・・・

寝顔は天使だから許すけどな!

明日はチェスターまでバス移動。今日ほどは長時間じゃないから気楽です。

チェスターでは連泊して、のんびりお買い物もしたので、もう少し町の情報もお伝えできると思います。

では。

 

びよーんと長距離移動~湖水地方⇒ブロンテ姉妹が暮らした町ハワース

一夜明けたら、すっかり雨は上がっていました。

昨日はのんびりしていただけだから、あまりお腹が空いておらず、前日に泊まったホステルでもらった洋ナシとクラッカーで軽く朝食を済ませます。みずみずしくて美味しかった。昨夜は嵐だったし、近所に買い物できる店もなかったから、もらっておいて本当によかったです。

バスの出発時刻は8時32分、ランカスターには10時に着く予定です。念のため早くホテルを出たので、8時10分にはバス停に着いていました。

そして案の定、遅れるバス。分かってた・・・そんなこっちゃないかと思っていたよ。

待っている間にバス停周りの写真を撮りました。

スレート石を使った壁が特徴です。

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丘の上まで家が建てられています。

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小さなホテルがあったりして、ここに泊まっても良かったかも。

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ぶらぶらしてたら教会らしき建物を見つけました。

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だんだん晴れてきました。

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農作業用の器具などを売っているお店らしい。朝早いから当然閉まっています。

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写真の量が多いところからお察しの通り、時間を持て余していました。とっくにバスが来ていい時間なのに、気配すらありません。

不安になっていると、ふらりとバス停におじさんが現れました。バスのチケットを見せて「ここで合ってますか?」と聞くと、「もちろんだよ、そのうち来るよ!」と明るく答えてくれました。

そのうちって、WHEN!?

それをぐっと飲み込みました。おじさんはニコニコしています。

やがてバスがやって来ましたが、我々の乗るバスとは違うようです。念のため、降りてきた運転手さんにも尋ねました。

「ああ、このバスではないね。そろそろ来るよ」

そろそろって、WHEN!?

とっくに予定時刻は過ぎているのだ・・・

先ほどのおじさんは、このバスに乗るもよう。心配でブルーになる私を、運転手さんと一緒にキョトンと見ています。ダブルおじさんキョトンです。

なにをそんなに暗い顔をしているんだ?バスなんて遅れるもんだぜ?てな感じだ。

またこの2人が年の頃も同じくらいで、体型も揃ってぽっちゃりさん、顔も似ている気がします。並んで私を見ているさまは、さながらロールシャッハテストのよう。

問:何に見えますか?

答:2人のぽっちゃりおじさんです。

診断:お疲れのようですな・・・

とか妄想しているうちに、ようやく乗るべきバスが来ました。National Expressはトイレが付いているのが便利です。

湖水地方を南へ下ってランカスターへ向かう車窓はとても美しい。

ただすごく揺れます、あいかわらずめっちゃ飛ばす。おかげで出発が遅れたにもかかわらず、到着は定刻通りでした。

バス停から、鉄道駅までは少し歩きます。ここでも地図は準備していなかったのですが、ランカスターのバス停はなかなか大きく、付近の詳細な地図のプレートが掲示されていて、鉄道駅への行き方も描いてありました。

参考までに地図です、案内されている道は、私たちの通ったのとは違うルートですね。

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繁華街を抜けていく時、姪っ子の「慣れたものが食べたい」というリクエストでマクドナルドに寄りました。アップルパイ食べたかったけど、10時半前だったからまだ注文できなかった・・・

休憩してから、町を散策しつつ駅へ。幸いよいお天気です。

今回は時間がなくて立ち寄れませんでしたが、ランカスター・シティー・ミュージアムです。

Lancaster City Museum - Lancashire County Council

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湖水地方とは建築様式が違うようです。外壁の石のサイズが、わりあい均一ですね。

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クラシカルな雰囲気の街並みでした。次はのんびり観光したいなー。

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ランカスター鉄道駅です。ややこじんまり。

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カラフルなお花と乳白色の駅舎が陽の光に映えますな。

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さて、ここで一つクリアしなければならない課題がありました。

ここまで交通機関のチケットは、すべて事前にメールで送られてきたEチケットをプリントアウトしたものでした。

それがなぜか、ランカスターからキースリーまでの区間だけ「ファストチケットを現地の駅で発券せよ」という指令と共に、専用の番号だけが送られてきたのです。

なんでも駅に設置された機械を操作しなければならないらしい。

一応、発券の仕方はメールで説明されていたけど、ものすごく簡素なのは海外あるある。けっきょく、よー分からんわけです。

駅の中に入ってファストパス専用の機械を探したら、それらしきものが2台並んでいました。近づいて観察しても、どっちなのかちょっと分からない。

そこで窓口のおじさんに聞くことしました。

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「ファストチケットだから、機械で発券するようメールで言われたんだけど、どうすればいいの?」

おじさん、ニコリともせず「あっちに機械があるよ」

「やり方が分からないのです」

「ボタンを押せばいい」

おおっと、わりとそっけないぜ。

とりあえず、サンキューとだけ言って自力でやってみることにしました。やっぱり日本みたいに至れり尽くせりには助けてくれないなー。

落ち着いてよく見ると、機械の上にチケットマシン的なことが書いてありました。

タッチパネル上にはBuy ticketとかいろいろ表示があって、そのなかにFast ticketのアイコンが。

これか?と押したら、ファストナンバーを入力せよ、とのこと。入力すると、クレジットカードナンバーを入力せよ、との指示。

実はチケットを買うのにクレジットカードを使ったのですが、そのナンバーがファストチケット発券のコードになるよと言われていたのです。

指示通りに入力すると、あっさりチケットをゲットできました。

なーんだ、意外とかんたーん。

ここで経験したおかげで、その後1人になって自由に観光した時にサクサクとチケットを買えました。

そして列車も定刻の12時48分を少し遅れて出発。ローカル線っぽい、2両編成の可愛い車両でした。

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最初に止まったCarnforthという小さな駅を出たところで、走りながら車体がキーキーガタピシと派手にきしみ始め、乗客たちがざわ・・・ざわ・・・となりました。

まあ年季入ってそうでしたもんね。

14時15分到着予定でしたが、のんびりしてて乗り過ごしそうになり慌てて降りたので、定刻通りだったかは覚えていません。

とりあえず無事キースリーに到着。ここは乗り換えのためだけに寄った町でしたから、残念ながら全然見てないんですよね。

キースリーからハワースに向かうには、3つの交通手段があります。

蒸気機関車のキースリー&ワースバレー鉄道、ローカルバス、タクシー。

せっかくだし蒸気機関車に乗ろうかと思いましたが、学校の休み期間と週末しか運行しておらず、本数も少ないうえ、料金が大人16ポンド、シニア14ポンド、5歳から15歳までの子供が8ポンドだったんです。接続がよくなくて、ちょっとしか乗らないのに、日本円で2000円超えるのは、どうもなーと思いまして。素敵な鉄道ではあるのですが。

興味のある方は、こちらのサイトからどうぞ。

KWVR - Keighley & Worth Valley Railway |

そんなに鉄道好きでもないし、バスかタクシーにしようと事前に決めていて、当日は朝から移動づくめで疲れていたため、タクシーに乗ることにしました。

ガイドブックには、キースリー・ハワース間はタクシーでも6ポンドくらいと書かれていたし、ローカルバスでも1人頭2ポンドくらいだったので、3人で乗ればたいして変わらないからタクシーでホテルまで行こうとなったのです。

1人旅の場合はローカルバスがお得ですから、一応ご案内しておきますね。

ちなみに、キースリー鉄道駅と、キースリーバスステーションは少し離れています。

ざっくりですが、地図を載せておきます。

ショッピングモールの奥にあるのがバスステーションです。

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中はこんな感じ。広くてきれい。無料のトイレがあるのが嬉しい。

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キースリーのバスステーションからハワース駅前まで行ける路線は、Outbound(市外行き)と、Inbound(市内行き)があるので、お気を付け下さい。

915

915 - Keighley - Oxenhope Circular Clockwise – Bus Times

こちらはOutboundです。Stand Aから出ています。

916

916 - Keighley - Stanbury Circular Clockwise – Bus Times

こちらはInboundです。Stand Aから出ています。

917

917 - Keighley - Oxenhope Circular Clockwise – Bus Times

こちらはOutboundです。Stand Aから出ています。

かかる時間は30分くらいです。

今回私たちが泊まったホテルは、ハワースの駅から離れたメインストリート沿いにありました。駅から歩ける距離ではあるのですが、ハワースの町はかなり坂道がきついです。大荷物を引きずりながらだと、そうとう辛いと思います。ましてや、うちの母は膝を悪くしているため、タクシーを選択して本当に正しかったですね。

よろしければご参考に、キースリー駅からハワースのメインストリート手前のHaworth Sun Street(stop K)まで行ける路線です。

915

915 - Keighley - Oxenhope Circular Clockwise – Bus Times

917

917 - Keighley - Oxenhope Circular Clockwise – Bus Times

918

918 - Keighley - Oxenhope Circular Clockwise – Bus Times

上記の路線はすべてOutboundで、Stand Aから出ています。かかる時間は40分です。

500

500 - Keighley - Hebden Bridge – Bus Times

この路線は市外・市内行きの区別はありませんが、Habden Bridgeという駅で乗り換えをする必要があり、接続は悪くないものの(10~15分)、トータルで1時間20分くらいかかります。

我々はタクシーでホテルの前まで乗りつけました。20分くらいかかったと思います。それで6ポンド(約900円)でしたから、かなりお得です。運転手さんとめちゃめちゃ話が盛り上がったため、おまけしてくれたのですが、それでもやはりイギリスはタクシー料金が安いですね。

タクシーの呼び方ですが、キースリー駅にタクシーセンターが併設されており、カウンターで行きたい場所を告げると無線で呼んでくれます。

待つこと10分ほど、頭にターバンを巻いたヒゲのおじ様が現れました。

イギリスには中東系の移民が多いと聞いていたので、なるほどと思いつつホテルの名前を伝えると、「OK」と答えて出発です。彼もなかなかスピード出すのよね・・・

どこから来たんだ?なんて質問から始まって、日本からだよと答えると、息子さんが日本に何度も行っているとのこと。へー、そうなんだーと返事をしたら、おじ様はだんだんのってきて、パキスタンから来ていること、息子さんは今マレーシアで働いていることなどを教えてくれました。

マレーシアは経済が発展している最中ですもんね、よい選択だと思いますよと言うと、すごく喜んで「そうだろう?うちの息子は賢いんだ!」と声を弾ませていました。

それから、アジア人はヨーロッパ人よりも優しいから暮らしやすいしな、なんといっても同じアジアの仲間だから、とおじ様。

ふーむ、確かにパキスタンと日本は大きく括れば同じアジアだな・・・イギリスでのおじ様の苦労がしのばれて、そうですね、アジア仲間ですね!と答えます。

興が乗ってきたらしく、おじ様は「イギリス人は人によるが、フランス人は嫌な奴が多くてよー」と文句を言い始めました。

うわー、わかるー。あるあるだわー。

フランス人、というかパリに関するジョークで「パリは最高の街、パリジャン&パリジェンヌがいなければもっと最高だけど」というのがあるのを思い出します。

激しく同意っすよ!と笑いながら答えると、おじ様も「だろう?」と大爆笑。

なんか楽しくなってきちゃって、膝を叩いて大笑いしてしまった。おじ様もゲラゲラ笑ってて、横に座ってる母&姪っ子はなんで笑ってるのか分からないまでも、異常な盛り上がりがおかしいのか頬をヒクヒクさせて笑いをこらえてました。

笑えばいいと思うよ・・・

いや私も分かってますよ、フランス人のすべてが嫌な奴なわけないって。

ただ故郷を遠く離れた異国の地で、タクシー運転手としてコツコツ働いて、息子を外国で働けるようになるまで育てて送り出すって、きっと大変なご苦労をされてるんですよ。

時には愚痴をこぼしてガス抜きしたっていいじゃないですか。

とてもハッピーな雰囲気のまま、ホテル前に到着。料金は7ポンドと言われましたが、小銭が6ポンドしかなくて、3人で細かいの持ってるか?と話していたら「6ポンドでいいよ」とおじ様。

そんな、駄目ですよ。お釣り要らないからお札で・・・と言いましたが、微笑んで「いいんだよ」と言い、さっそうと去って行かれました。おじ様、ありがとう。

こちらが宿泊したホテルThe Fleece Innです。羊の看板が目印です。

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こじんまりしたB&Bでしたが、内装が乙女チックで可愛らしく、設備は充実していました。ご飯も美味しかったです、ただ味は濃いめで量は多かった。

そのぶん、なかなかのお値段でした。とはいえ、3人で1泊2万円くらいですから、ばかげて高くはないですね。

アンブルサイドからハワースまで、8時前にホテルを出て、着いたのが15時くらい。ほぼ7時間!いやー長かった。

この後、がんばってみっちり観光したので、ハワースの続きはまた次回ということで。

ブロンテミュージアムとヒースの丘を紹介します。

では。

湖水地方で嵐に遭遇、アンブルサイドで一回休み

イギリスに来て初めてのゆっくりした朝。

共用キッチンで朝ご飯を食べていたら、もう帰るんだけど荷物になるからと言って家族連れのお母さんが洋ナシの6個パックをくれました。

荷物になるのは同じなんだよなーと思いつつ、もったいない精神を発揮してありがたくいただいたが、後ですごく役立ったのです。

情けは人のためならずってこのこと?うーん、ちょっと違うか。

チェックアウトぎりぎりまでホテルにいて、バスでアンブルサイドに向かいます。ホテルのフロントにはバスの時刻表が貼ってあるのが便利。

早起きの母は先に街へ出ており、バーゲンセールになっていた6ポンド(900円弱)のカットソーを買ってホクホク。エレガントな感じのベージュのトップスで、70%オフだったそう。

昨日キャッスルリッグ・ストーン・サークルへの道を教えてくれたお兄さんにお礼を言いたかったけど、チェックアウト時にフロントにいたのはキュートなお姉さんでした。

「Everything is O.K.(問題なかった)?」

と聞かれたので「Perfect(完璧だったよ)!」と答えると、ニコッと笑ってくれました。

バスは10時半にケズィックを出発、ホテル最寄りのバス停アンブルサイドWaterheadには10時50分くらいに着きました。

途中から乗ってきた、ドイツからトレッキングに来たという女性との会話に夢中になって、乗り越しそうになったけど、運転手さんが声をかけてくれてセーフ。乗る時に「アンブルサイドWaterheadに止まる?」と聞いたのを覚えていてくれたみたい、ちょっと強面だけどナイスガイだったぜ。

ドイツ人女性は日本に来たことがあって、日本の文化が好きなのだそう。日本語を少し勉強したけど、難しいよねとのこと。私もドイツにいつか行きたくて、ドイツ語を勉強してるけど難しいね、文法が全然違うから、お互いの言語を習得しようとしたら苦労するよね、などと話しました。

ホテルはバス停の目の前だったけど、雨がとにかくすごくて、ほぼ嵐といったふう。

チェックインできる時間まで荷物をあずけて散策しようという計画は、諦めるしかありませんでした。

短い移動でもずぶ濡れになってしまったので、ロビーで休憩してから、お昼になったらホテル内のレストランでのんびりご飯を食べて待ってました。

母も姪っ子もぐったり。相変わらず1人だけ元気な私は、ホテルのすぐ隣にある小さなお土産屋さんに行きました。

ちょうどそこには日本人女性2人連れのお客さんがいて、目が合ったら話しかけようと思ってたけど、私がそこにいないかのように振る舞っていたので、面倒くさくなってやめました。こういうこと、時々あるんですよねー。どんな気持ちでスルーしてるのか、ちょっと分からない。むやみにまとわりついたりしないのにな・・・

品ぞろえはとてもラブリーなのに、店主は渋い顔のおじさんだった。「Hello」と挨拶したら、苦み走った低音の「Hi」が返ってきました。

ハートモチーフのカラーストーンとビーズを使った可愛らしいブレスレットを、友達用に購入。会計時におじさんと天気の話をした。やはり世間話に天気の話は鉄板ですな。

ひどい雨だが、こんなのは珍しいよ、あんたも運が悪いなと言われたので、明日は今日よりましになるかな?と聞くと、多分ね、そう願うよと答えるだけでなく、この辺りの地理と気候の関係について、いろいろ教えてくれた。けっこうおしゃべりさんだったらしい。

ホテルに戻って昼食。疲れ切った母&姪っ子は食欲がなく、本日のスープだけ注文していた。日替わりスープとパンが付いている軽食で、これが大当たりですごくおいしかったそう。私はナチョスを頼み、これも美味しかったけど、量が多くて食べきれなかったです。

持ってきてくれたウェイターさんも、「Is it too much(多いかな)?」と聞いてきた。

そう思うならば、減らしてみてはいかがかな?とも思ったが、おそらくこれは数人で食べるものだね。とはいえ、3人でシェアしてもやっぱり多かった。

ところで、件のウェイターさんがものすごくイケメンでした。

ハリウッド俳優、ヘンリー・カヴィルさんに似てました。下記画像をご参照下さい。

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ご存知ない方は、

「コードネームU.N.C.L.E.」のナポレオン・ソロ

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「マン・オブ・スティール」のクラーク・ケント/スーパーマン

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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のクラーク・ケント/スーパーマン

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をご覧下さい。

映画として面白いのは「コードネームU.N.C.L.E.」ですが、ヘンリー・カヴィルさんの肉体美を味わうならば、スーパーマンシリーズをお勧めします。

ちなみに私は「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」でバッドマンを演じている、目が死んでいることでお馴染み、チベットスナギツネことベン・アフレックのファンです。

ベン・アフレック

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チベットスナギツネ

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余談ですが、海外でもベン・アフレックの死んだ目は人気があるらしく、「sad affleck(悲しげなアフレック)」で検索すると、山ほど画像が出てきます。雑コラも多し。

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でも才能あるし、かっこいいと思うんですよー。監督&主演作の「アルゴ」でアカデミー作品賞取ってるし!

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ちょっとヌボーッとした長い顔&192センチの長身&広すぎる肩幅&ごついボディと、好みの要素がそろいすぎているのです。

イチ押しベン・アフレック。肩幅がただことではない。

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ワンちゃんを散歩させるだけで殺気を放つ男。シブい。

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最新作の「ザ・コンサルタント」最高でした・・・DVDが出たら必ず買います。

映画『ザ・コンサルタント』オフィシャルサイト

さてウェイターのヘンリー(仮)は、笑顔がさわやかで、白いシャツが似合ってて、第3ボタンまで開けた胸元から胸毛ワッサー&腕毛ワッサーでした。

これがセクシーってやつなのだろうか・・・

ますます嵐はひどくなるばかりで、部屋に入ってからもやることがない。母はうたた寝をし、姪っ子は宿題をやってました。フリーWifiが使えるので、私はネットしながらウダウダ。

寝転がっているだけでもお腹がすくのは不思議ですね。夕食もホテルのレストランでフィッシュ&チップスとチョコレートブラウニーを食べました。どちらも美味しいし、量もちょうどいい。

ただものすごく来るのが遅くて、30分は待っていたと思います。しびれを切らしてウェイターくんに「Our order hasn't come yet. (注文がまだ来ていません) Could you check our order(確認してもらえますか)?」と頼むと、5分ほどして料理が届きました。忘れられてたのだろうか・・・言わなきゃ来なかったのかも。

コメディ映画に出てくる、おまぬけキャラのようなウェイターくんだったなー。いつもアワアワしてて、お皿を落としてるのを見たよ。

しかもこれ、フィッシュ&チップスの時と、チョコレートブラウニーの時と2回やりましたからね・・・

つくづくイギリスは、あるいは乱暴な言い方かもしれないけど外国は、主張しなければ希望の通りづらい社会なのだと思う。時々疲れるし、先回りして察してくれる日本にいる方が楽だけど、フリーランスとしての仕事の展開や、将来について考えると、どっちが合っているのかを、いずれ選ぶ日が来るんだろう。

ただ、互いに違うということが当たり前で、交渉や歩み寄り、時には妥協をするために意見を言うことが前提になっている社会は、暗黙の了解が張りめぐらされた社会よりも、私にとっては納得がいくみたい。

フィッシュ&チップスは写真を撮るのを忘れていたので、ブラウニーだけ。

シャレオツにしよるで。

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飲み物はバーカウンターに行って注文するシステムでした。カウンターには件のイケメンウェイター、ヘンリー(仮)がいた。キラキラ笑顔がまぶしいぜ!カウンターのオレンジ色の照明を受けて腕毛が輝いてるぜ!

お水はペットボトルで売っていて「Can I have a bottled water(ペットボトルの水をもらえますか)?」と言うと出してくれます。「グラスは何個いる?」と聞いてくれるので、必要な数を言いましょう。

ホールにバンドがやって来て、ちょっと懐かしい感じのムーディな曲を演奏していました。湖側の窓はサンルームのようにガラス張りになっていて、窓の外では、ようやく嵐が治まり、暗く静かな湖面が揺らめいているのが見えました。

こんな穏やかな夜を旅先で持てるのは幸運だ。

夜になって湖に出てみた。風がとても冷たかった。ベンチに座って湖をずっと見つめている女の人がいた。彼女がゴーストだったとしても、きっと驚かない。

翌日は長距離バスのNational Expressでランカスターまで行く予定。長距離バスが来るアンブルサイドのバス停までは、ホテルからローカルバスで行く必要があり、フロントで時刻表を聞きました。すると明日は日曜日だから、間に合うような時間帯にバスがないのだという・・・

日本でも平日ダイヤと土日ダイヤが違うのは同じですが、イギリスでは日曜日は極端に本数が少なくなります。

じゃあタクシーで行くからと呼んでもらおうとしたら、なんとそれも時間が早すぎるから来てくれるタクシーがないと言われてしまいました。タクシー会社との電話もなかなかつながらなかった、みんなちゃんと週末に休みを取るみたい。ということは、歩くしかないのね?

フロントのおじ様曰く、バス停までは徒歩20分くらい、道は平たん(flat)だから、そんなに大変じゃないと思うよ、とのこと。

まあ仕方ない、今日はゆっくり休んだからと母と姪っ子を説得し、明日に備えて今夜もさっさと就寝です。

宿泊したアンブルサイドYHAのURLです。アンブルサイドの中心地から少し離れていますが、とにかく食事がおいしく、スタッフも親切で、湖からの眺めが素晴らしかったです。今でもイケメンウェイターヘンリー(仮)がいるかどうかは不明。

YHA アンブルサイド (イギリス アンブルサイド) - Booking.com

朝になって撮った写真を貼っておきますね。

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ホテルの外観です。後ろ姿は母。

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次回は、バス→列車→タクシーと各種交通手段を駆使した長距離移動です。

母の希望で『嵐が丘』『ジェーン・エア』の著者であるブロンテ姉妹にゆかりがあり、ブロンテミュージアムがあるハワースへ向かいます。

www.bronte.org.ukツアーに組み込まれているのをほとんど見たことがないので、個人旅行で行きたいなと考えている方の参考になれば幸いです。

では。